思想的にとかじゃなくて、物理的に重い(笑)。
先日とある本屋さん(コーチャンフォーではない)に入った途端、書架から強烈に訴えかけてくる本がありました。よく見るとエゴン・シーレの画集でした。
おお!シーレか。昔好きだったなぁ。と思って手に取る。ずしっと充実のたたずまいなんだけど、値段を見ると1,200円。うお、
安っ! 即、買いとなってしまいました。画集なんていつぶりだっけかな。あ、奈良美智以来か。
シーレは、鉛筆の素描がなにしろ凄い。サっとラフに描いてる風なんだけど、筆致は確信に満ちている。肉が盛り上がって来るようなリアルさは、すげー迫力であります。
暗い、極めてビミョーな色調(屈折してるんだろうなぁ(笑))もオレ好み。同系の作家にグスタフ・クリムトがいて、これも嫌いではないけど、そっちの自然とわき上がる明るさとは際立つ対照を為してます。どっちかというとこっちの暗さの方が好き(屈折してるのかなぁ(笑))。
もう一冊。
日本語版も出ているんだけど、失礼ながら訳者の方の「日本語力」があまり信用できないので、アメリカ語版を購入(安いし)。ま、写真集だから読めなくてもいいっしょー(笑)。
パトリシア・ラスムッセンという人が撮った「雪の結晶」の写真集です。
いや…実は、ケネス・リブレクトという人が書いた雪粒に関する解説文も載っていますが。
いや…むしろ文章の方が主なんですが(^^;)。
美しい…(うっとり)。
雪の結晶は六角形。でも気温や湿度(水分供給)によって、その形は無限のバリエーションを呈します。ひとつとして同じ形はない、わけですね。その造形には、ホント、時を忘れて見惚れてしまいます。
中に、窓ガラスについた霜の写真もあって、子どもだった頃に夕張(南清水沢)の駅舎の窓についていた結晶を思い出しました。あんなにキンキンにしばれることって、最近ないよなぁー。
好事家の間では有名と思われる
ナカヤ・ダイヤグラムも出ていました(日本人の名前もよく出てくるんだけど、スペルがよく間違われていますなー)。ダイヤグラムにはあってもあまり見たことのない、サヤ状なのや柱状なのの写真もあるので、興味深かったです。
日本と言えば、「雪粒を観察するのに好適な場所」として、中央北海道が紹介されています。でかい樹枝状の雪粒が見られる!んだそうで。
ところで、雪の結晶をネットで調べていてちょっとヘンなサイトを見つけました。
自分だけの結晶を作ろう!
ま…こういう風にいろんな形ができるわけですねー。