金曜の朝、ナニゲに「明日どこ登ろう?」という話をしたら、「羊蹄、京極コース、お鉢巡りはしないでピークに触って降りてくる!」とズバっと返されて面食らったけど、もつろん拒む理由などない。足もできてるわけだし、今シーズンの集大成だな。
というわけで、京極の道の駅(名水の郷)で車中泊して早朝から登ることにした。
※右側にある写真はクリックで拡大できます。
今朝は4:00起きである。当然まだ暗い。天空にはオリオンがまたたいている。水を汲むためにふきだし公園に立ち寄ったが、暗闇で水のあるところってめったやたらに怖いのよね(^^;)。ヘッドランプつけて、背筋ぞわぞわしながらの水汲みであった。
公園のウラから農道を通って登山口へ。おがに送ってもらい、IWAと三四郎と一緒に攻めたあの京極コースである。
5:20、まだ薄暗い中を出発。
どうもまだ寝ぼけていたのか、下の方はどう歩いたかあまり覚えていない。山かげから太陽が登り、5合目近辺から山もみぢの黄葉が始まってきれいだな、ってあたりから記憶がはっきりしてくる。
羊蹄ってのはとにかくどんどん急になって行くわけだが、快調に標高を稼いで行く。八合目を過ぎる頃には、雲を眼下に見下ろすようになる。パッチワークの農地を遙かに見渡すのもいいものだが、雲が広がっているのもむしろ雄大で気持ちがいい。
森林限界を超え、ガレ場にさしかかり、九合目に近づいたところで、
雪、ハケーン! 先日の初冠雪などの名残だろうけど、思わず踏みしめる。今季初物(嬉)。
高い方は寒いかと思ったけど、お日様が出ているせいもあって意外に過ごしやすい。上は冬用のインナー+Tシャツ、下はCW-X+山ズボン。稜線に出るとさすがに風が冷たかったので、ソフトシェルを着る。
9:00、お鉢にたどり着く。3時間40分というところ。思ったより早かった。お釜の中の池は干上がり、痕跡を残すのみだった。そのうちスキーでもここまで来たいものである。
山頂までは岩場を歩いて15分ほど。途中にある一等三角点(真狩岳:1,892.74m)にタッチ。
9:15、山頂(1,898m)到達。
まだちょっと時間が早いためか、2~3パーティ(といってもソロの人ばかり)が思い思いの場所に座って風景を楽しんでいる。
前回来た時は大勢が占拠したような形になっていて鼻白んだけど、今回は山頂をじっくり味わえてよかったなぁ。
やっぱ早駆けは大事ですね。
今日は山頂であまりのんびりすることを考えていなかったので、昼?食は前日買ったdonguriさんのパン。写真のメロンパンは、地上ではちょっと手がでないくらい甘いんだけど、山の上では旨いこと。
9:50、山頂に別れを告げて来た道を戻る。熊ベルをちゃりちゃりと鳴らしていくと、先行のおじさんが口に人差し指を当ててこちらを見る。なんだろうと思うと、「リスがお食事中」という。見るとシマリスがハイマツの実かなんかをもっしゃもっしゃと食べていた。秋は大忙しだね~。
降りていると山ガールもけっこう登ってくる。高機能インナーや山スカで決めつつ、5~60リッター級のザックを背負っている人もいた。お泊まりだそうだ。あれはテン泊だな。羊蹄に重い荷物は大変だ~、ご苦労様でした。
下りもほぼ快調。長いので膝がガクガク言い始めるけど、痛みも出ないし休みたくなるってこともない。前回は珍しく座り込んで休んだし、休んだが最後足が棒になり、しかもその後1週間「
筋肉の悪い病気にかかった」かと思った筋肉痛にさいなまれたものだったが、今回はそれもナシ。進歩を感じるなぁ(笑)。
写真は赤く染まりつつあるツタウルシ。こっちの方はまじ怖い。
12:30、駐車場着。下りは2時間40分というところ。8時間くらいかかるかと思ったけど、約6時間半だからなかなか早かった。
京極温泉でひとっ風呂浴び、倉島牛乳2本を一気飲みし(これも近頃オレ(たち)の流れ(笑))、昼?食に久々の野々傘に寄って帰宅。
いやさすがは羊蹄、ただただすんばらしかった。
駐車場5:20--一合目5:45--二合目6:00--三合目6:15--四合目6:45--五合目7:10--六合目7:40--七合目8:00--八合目8:25--九合目8:55--京極頂上9:00--山頂9:15
山頂9:50--五合目11:30--駐車場12:30。
行動時間6時間20分。歩数20,248。
過去の羊蹄山:
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2006/9/3▲続きを隠す