2008/11/03 月

アイヌ語地名の本

アイヌ語地名で旅する北海道 (朝日新書 103)
アイヌ語地名で旅する北海道」 北道邦彦 (朝日新書)

「旅する」のタイトル通り、北海道の要所を紀行文的にぐるりと巡りながら、アイヌ語地名を解説する本。

どうも一つひとつを踏破した風でもないし、語釈のみだったり逆に地名だけポンと出てきて語釈がなかったり、説明の分量もまちまちだったり、山だったり街だったり地域が飛んだり、またところどころにyukarの紹介や文法の深掘りが挟まっていたり…てな具合で、かなり読みにくかった。

「気楽に楽しめる」というには学問的だし、アイヌ語地名に関しては知里真志保氏や山田秀三氏の著書などを読んでいればほぼ既出だしという面からも、ちょっとバランスがよくない本かも。

そうは言いつつ、トムラウシ(山)の語源の詳細な説明や、和人との摩擦の小史(あまり体系的には知らなかったので)、明治初年には札幌の通りの名には北海道各国郡の名が使われていた(大通り=後志通、西2丁目北=夕張通など)などのエピソードは面白かった。

2008/11/01 土

少女小説?

たまさか(また)凄みのある書評を読んで興味惹かれたので、初めて読んでみた。
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2008/10/31 金

救急法基礎

これも冬のケハイの一環と言えばそうなのですが、日本赤十字社北海道支部主催の救急法基礎講習を受けて来ました。
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2008/10/27 月

「冬」のケハイ2009(4)

今年も来ますた。
(手稲山初冠雪)

平年よりも11日、去年より13日遅い、とのこと。

3カ月予報では“暖冬”らしいけど、さてどうなりますやら。


去年(「初」の図ではないけど)
オトトシ
2004年
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2008/10/25 土

ジャズ・ピアノ 6連弾

10/24、札幌コンサートホールでの演奏会。

Kitaraの大ホールでジャズ? しかも「6連弾」?
いったいどんな音がするんだろう…。

想像がいまいちつかなかったので、実地に見学して来ました。
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2008/10/22 水

医療小説

ナイチンゲールの沈黙(上) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)
ナイチンゲールの沈黙」 海堂尊 (宝島社文庫)


ちょうどCTやMRIなどの画像診断を受けようかという時に読み始め、産婦人科の“たらい回し事件”や小児科医の過労死訴訟などのニュースが流れる中で読了。

医療の影ってあるよね…。医療への期待や批判という光が強すぎる面もあるかも知れないけど。

さて、その医療小説。

チーム・バチスタの栄光」の直接的な続編(といってもストーリーは別物)です。
専門的知識や業界事情が下敷きになっているし、前作と同様キャラクターが活きているだけに面白くスリリングに読めます。

が。

書き込んで欲しいところで物足りず、ヘンなところで筆が滑る。なんか読み手であるオレの外側で勝手にお話が躍っているみたいで、戸惑うことしばし。

事件も教訓(「間違いを隠してはならない」)のための事件であり、謎は謎解きのための謎、舞台装置も荒唐無稽、とくればもうオレにはムリ、ついて行けません。

「チーム・バチスタ」では、その圧倒的な構成力に脱帽して敢えて書かなかったけど、この作ではそのネガティブな部分をよけいに感じてしまった。残念ですた。

中で白血病の女の子の一途な台詞だけが、混沌の中にさす寂光のように心に残りました。

2008/10/19 日

小樽今度は「表側」

前回からちょっと時間があいちゃったし日曜なので、軽く塩谷丸山(629.2m)へ行って来た。
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2008/10/18 土

憂いの大ズモー

大相撲九州場所(11月9日初日)の前売り券の出足がいい。期間中の土、日曜日の券は8割近くが売れた。集客に苦戦する最近の九州場所だが、大麻問題や八百長疑惑、力士死亡事件裁判など土俵外の話題が呼び水となっている様子だ。

asahi.com(朝日新聞社):大相撲九州場所、前売り券好調 土俵外の話題呼び水? - スポーツ


なんだか皮肉ですな~~(笑)。

中でも「八百長疑惑」がワイドショーを賑わせているようだけど、大相撲ファンの一人としてひとこと言いたいのはなんで八百長しちゃいけねーの?ということに尽きる。

何事もないと信じているファンへの裏切り行為と言えば確かにそうだが、そこに下手な作為しか感じないなら大枚はたいて見る人間がいなくなるだけだし、作為よりも感動を覚えるならばそれは一級のエンタテインメントということでいいだろう。

あのような閉鎖コンテンツの中で力士同士が好きでカネのやりとりをすることよりも、それによって「週刊誌が売れる」ことの方に、むしろ話を読み解く鍵があるのではないのか?

新聞で誰かが「相撲協会は告訴すべきではなかった」と言っていたが、同感だな。


(2008/10/20追記)

上の文章を読み返してみたらなんだか大ズモーを擁護しているみたいだけど、そういう意図はないので念のため。
(大ズモーはもっとしゃんとすれ、というのが基本)

2008/10/16 木

TVのバカ

テレビの罠―コイズミ現象を読みとく (ちくま新書)
テレビの罠―コイズミ現象を読みとく」 香山リカ (筑摩新書)


副題にあるように、「コイズミ現象」を巡るTVの功罪を、豊富な文献検索(悪口を言えば他人のフンドシ)で読み解こうという本。

TVが戦後ニッポン國民をバカにしたとオレは思っているんだけど、視聴率という形で國民がバカを望んでいるのも事実なのであって、実際のところはどちらが先なのかよくわからない。

TVの最大の難点は、時間に絶対的な制約があることだろう。あらゆるコンテンツを一定時間に収める必要があるために、議論は深まらず、どんな映像にも編集が介在し(たとえ「生中継」であっても)、結論はシリキレになる。イッシューがシリアスであればあるほど、それは次々に流れ去ってしまう(コドモ文化丸出しのバカCFに切り替わる)。

この辺を天才的にうまく操ったのがコイズミさんである。
曰く、「ワン・フレーズ・ポリティクス(一言政治)」という。改革是か非かという身も蓋もない単純化で、國民世論を大動員した。その媒体となったのが、TVである。例のブラ下がり取材を一日二度行ったのもコイズミさんである。

さて、選挙演説でアソーさんが街頭に立った時(これも何で街頭で演説せにゃならんのかというとやっぱりTV向けなんだろうが)、アソー・アソーの大合唱の映像には唖然とした。「フクダさんとアソーさんなら、やっぱりアソーさんかなぁ」と、どっかのオバサンが根拠薄そうに目を輝かせる。

政治や行政がおバカなのも國民がバカなせいだが、はて、どこかで歯止めをかけることはできるのだろうか?

2008/10/14 火

とあるアニバーサリー(2)

先日とあるアニバーサリーを迎えて、カミさんから「プレゼントは何がいい?」と訊かれたんだけど、どうも欲しいものが思いつかない。

物欲も枯れて来たか?(^^;)

半分シャレで、思いついたものを買ってもらってみた。
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