2009/07/02 木

全ボヤキ

野村監督全ボヤキ 08シーズン完全密着 (コスモブックス)
野村監督全ボヤキ 08シーズン完全密着 (コスモブックス)」 服部翔太 (コスミック出版)


つーわけで「続編」を読了。
にも「続編」って書いたけど、もつろん続編ではなくてタイトルが似ている(似せてある?)だけと思われ。

もっとも、この本も前半は「08シーズン」ではなく以前の阪神時代のボヤキも含まれており、巻末の参考文献には挙げられてないけど前の本も底本にしてるんでないかな?

後半は08年の4月から9月まで、つまりペナントレースのタイムラインに添ったボヤキ集なので、記録として楽しめる。

さて、この本には著者がある。

ということは編集がより濃いということであり、ストーリーとしてまとまっている半面、野村監督のナマ哲学やナマ毒感は薄まっている。

監督の薫陶に興味がある身としては、ちともの足りないつくりであるな。

2009/06/27 土

夏山にどめ

前回からひと月以上経ってようやく2回目(^^;)。
リハビリ定番の藻岩山に行って来た。

折しも全国的に気温の高い日になったけど、低山は木陰もあるので行き倒れることもなく、まずまずの運動になった。

*
書いている今、まだ20:00…今日は昼寝もしたけど、眠い…(==;)。

2009/06/24 水

衝撃のニュース

今朝の道新によると、いつぞやコキおろしたことがある「夕張夫妻」が、「カンヌ国際広告祭」のプロモーション部門で最高賞のグランプリ、PR部門でも準グランプリに当たる金賞を受賞したという。

なんとまあ…。

ヨーロッパ人が好きそうなキャラだし、ユニークさは(独自性という意味だが)あるわな。
「同市が抱える「負債」と、離婚率が全国でも最低水準とされる同市にちなんだ」というあたり、根拠はあるわな。
「同市や夕張リゾートなどが協力し、夫婦円満の証明書を発行する架空の「夫婦円満課」を市役所やホテルに設置、土産品の包装紙にも使っている」というあたり、それなりに施策の一貫性はあるわな。
なんたって世界的な話題なんだから、結構なことだわな。

だがしかし。

どんなフットライトを浴びたとしても、このキャラのキモ感とバカにされた感、夕張で遊ぶなコノヤロー感は払拭されない。

今後カンヌ国際広告祭といえば「ああ、夕張夫妻の…」とナナメから見るようになるだろうし、当該クリエイターを尊敬することもないだろう。

2009/06/23 火

近況

ええと、なんか近ごろ書いてないけど、フツーに元気です。

題材がないっつーことと(土日の天気がよくなくてヤマにも行ってないし、不読書期間に突入中だし、特にイベントもないし)、なにかとこまごま忙しいっつーことかな。

ブログやめてはいませんよ(笑)。

2009/06/13 土

あぁ、ノムラ監督

あぁ、監督    ――名将、奇将、珍将 (角川oneテーマ21)
プロ野球の試合は、監督が手駒(選手)を使って戦っているもんだと考えている。ということは、弱いチームは監督がノーナシで強いチームは監督がよい。と言ってしまうと、なんか違う気もするが…。

ともあれ、


あぁ、監督 ――名将、奇将、珍将」 野村克也 (角川グループパブリッシング)


プロ野球の監督とはなんぞや。優れた監督は誰で、ダメな監督は誰だ。そして監督はどうあるべきか。
要はリーダー論であるが、例によってノムラ監督の深き洞察が一閃する。

選手の人間形成にまで影響を及ぼしたカワカミ監督はやはり凄かったと。


*
野村克也 全つぶやき
近ごろ定食屋で昼飯なぞを食う時には、スポーツ紙を繰ることが多くなった。ハムの細大事情を仕入れることはもつろんだが、やはりノムラ監督のぼやき記事が毎度面白い。


野村克也 全つぶやき」 関西スポーツ紙トラ番記者 (KKベストセラーズ)


これは約10年前、氏が阪神時代のつぶやきを収録したものである。濃ゆい。孫子の兵法から単なる罵詈雑言まで、かの毒舌をたっぷりと楽しめる。

が、まとめて読むと胃もたれがする。毒に当てられるのである。

ちなみにこの本には、最近出た「続編」もある。「野村監督全ボヤキ(08シーズン完全密着)」という。
毒が薄れてきたらまた読んでみたい。


*
監督、楽天の興隆のために全霊を尽くしてくれるのかと思ったら、「来季は横浜」説が出ている。やっぱしセ・リーグがいいらしい。で、虚人を倒したいらしい。

2009/06/09 火

08-09シーズン総括

5月中にはなんとか書こう…と思っていた総括、6月も半ばになっつまいました(^^;)。

2009/05/31 日

音楽の庭

昔買った本を読み返してみよう!シリーズ。(?)


音楽の庭―武満徹対談集 (1981年)


対談というのはどうも筆のすさびならぬ口のすさびみたいな放漫さが気になることが多くて(この本みたいに)あまり好きではないんだけど、それでもこういう、それぞれ一代を築いた人同士の「すさび」には時々はっとさせられる。

たとえば、吉田秀和氏と語った欧米人と日本人の事物の感じ方の違いとか、小澤征爾氏と語ったNHKホール問題や当時の音楽界の裏話とか、原広司氏(建築家?)と語った、庭のような構造物をイメージすることから曲を構想する話とか、寺山修司氏と語ったジャズの機微とか…(しかし寺山修司はなにげない会話からも才気が伝わってくる凄い人間ですな…才気っていうか鬼気っていうか)。

その辺が対談ならではの、一期一会的な出合いとひらめきの妙味なんだろう。

このほか、高橋悠治、安部公房、谷川俊太郎、辻邦生、黒澤明、広中平祐らこの時期を代表するクリエイターたちと交わした肉声は興味が尽きない。


しかしこれ…1981年頃に買って、当時ちゃんと読んだんだろうか? 内容にぜんぜん覚えがないんですけど…(´Д`;)。

若い頃の読書が圧倒的に少ないオレなのであった。

2009/05/31 日

生活実感としてのマタギ

マタギ 矛盾なき労働と食文化
マタギ 矛盾なき労働と食文化」 田中康弘 (エイ出版社)


著者はカメラマンである。

一緒に山に入り、一緒に笑い、酒を飲み、寄り添ってそれを写真に収める。学術的なアプローチは一切ない、と著者自身がいう通りの身の丈大の記録であり、いわば生活実感としてのマタギが描かれている。

サブタイトルにある「矛盾なき…」とは自然への畏敬を忘れずムダを作らないことを言っているようで、そうした提言めいたものとか、後継者がおらず、継承がされ得ないことへのややウェットな感懐はどうしても出て来るわけだが、基本的には記録として興味深い…というか面白い本だった。

なんといっても、しとめたクマやウサギの解体シーンは、それだけで目を見張りたくなる。

2009/05/20 水

スーパーの裏側

スーパーの裏側―安全でおいしい食品を選ぶために
スーパーの裏側―安全でおいしい食品を選ぶために」 河岸宏和 (東洋経済新報社)


バンズもパテも当店手作りのハンバーガーとか、ほんとにその日の朝に採った地場野菜のサラダとか、挽きたて打ちたて茹でたての蕎麦とか、旨いじゃないですか。

でもそうした料理が旨いのは実は不思議なことではないんだ、というのが読後の率直な感想。

店頭の裏側では(時には表側でも)こんなことやあんなことが起こっている。法律に違反さえしていなければ、明確な健康被害が出ないうちは、効率やコストのためには…。というのが、多くの大規模食品小売の実態である。

著者は製造から販売まで、食品業界で長年にわたって経験を積み重ねて来た人。
マス・プロダクションやマス・セールスが何をもたらしているのか、恐怖をもって教えてくれる本である。

あなたはまだ、スーパーで買い物ができるか…?(^^;)

2009/05/16 土

夏山はじめ

世の中にはまだ雪があるみたいだけど、とっとと夏山行きます(笑)。
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