プロ野球の試合は、監督が手駒(選手)を使って戦っているもんだと考えている。ということは、弱いチームは監督がノーナシで強いチームは監督がよい。と言ってしまうと、なんか違う気もするが…。
ともあれ、
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あぁ、監督 ――名将、奇将、珍将」 野村克也 (角川グループパブリッシング)
プロ野球の監督とはなんぞや。優れた監督は誰で、ダメな監督は誰だ。そして監督はどうあるべきか。
要はリーダー論であるが、例によってノムラ監督の深き洞察が一閃する。
選手の人間形成にまで影響を及ぼしたカワカミ監督はやはり凄かったと。
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近ごろ定食屋で昼飯なぞを食う時には、スポーツ紙を繰ることが多くなった。ハムの細大事情を仕入れることはもつろんだが、やはりノムラ監督のぼやき記事が毎度面白い。
「
野村克也 全つぶやき」 関西スポーツ紙トラ番記者 (KKベストセラーズ)
これは約10年前、氏が阪神時代のつぶやきを収録したものである。濃ゆい。孫子の兵法から単なる罵詈雑言まで、かの毒舌をたっぷりと楽しめる。
が、まとめて読むと胃もたれがする。毒に当てられるのである。
ちなみにこの本には、最近出た「続編」もある。「
野村監督全ボヤキ(08シーズン完全密着)」という。
毒が薄れてきたらまた読んでみたい。
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監督、楽天の興隆のために全霊を尽くしてくれるのかと思ったら、「来季は横浜」説が出ている。やっぱしセ・リーグがいいらしい。で、虚人を倒したいらしい。