音楽の庭
昔買った本を読み返してみよう!シリーズ。(?)
対談というのはどうも筆のすさびならぬ口のすさびみたいな放漫さが気になることが多くて(この本みたいに)あまり好きではないんだけど、それでもこういう、それぞれ一代を築いた人同士の「すさび」には時々はっとさせられる。
たとえば、吉田秀和氏と語った欧米人と日本人の事物の感じ方の違いとか、小澤征爾氏と語ったNHKホール問題や当時の音楽界の裏話とか、原広司氏(建築家?)と語った、庭のような構造物をイメージすることから曲を構想する話とか、寺山修司氏と語ったジャズの機微とか…(しかし寺山修司はなにげない会話からも才気が伝わってくる凄い人間ですな…才気っていうか鬼気っていうか)。
その辺が対談ならではの、一期一会的な出合いとひらめきの妙味なんだろう。
このほか、高橋悠治、安部公房、谷川俊太郎、辻邦生、黒澤明、広中平祐らこの時期を代表するクリエイターたちと交わした肉声は興味が尽きない。
しかしこれ…1981年頃に買って、当時ちゃんと読んだんだろうか? 内容にぜんぜん覚えがないんですけど…(´Д`;)。
若い頃の読書が圧倒的に少ないオレなのであった。
「音楽の庭―武満徹対談集」 新潮社
対談というのはどうも筆のすさびならぬ口のすさびみたいな放漫さが気になることが多くて(この本みたいに)あまり好きではないんだけど、それでもこういう、それぞれ一代を築いた人同士の「すさび」には時々はっとさせられる。
たとえば、吉田秀和氏と語った欧米人と日本人の事物の感じ方の違いとか、小澤征爾氏と語ったNHKホール問題や当時の音楽界の裏話とか、原広司氏(建築家?)と語った、庭のような構造物をイメージすることから曲を構想する話とか、寺山修司氏と語ったジャズの機微とか…(しかし寺山修司はなにげない会話からも才気が伝わってくる凄い人間ですな…才気っていうか鬼気っていうか)。
その辺が対談ならではの、一期一会的な出合いとひらめきの妙味なんだろう。
このほか、高橋悠治、安部公房、谷川俊太郎、辻邦生、黒澤明、広中平祐らこの時期を代表するクリエイターたちと交わした肉声は興味が尽きない。
しかしこれ…1981年頃に買って、当時ちゃんと読んだんだろうか? 内容にぜんぜん覚えがないんですけど…(´Д`;)。
若い頃の読書が圧倒的に少ないオレなのであった。