2008/12/01 月
2008/12/01 月
「値頃」のカラクリ
「おまけより割引してほしい―値ごろ感の経済心理学 」 徳田賢二 (ちくま新書)
仕事先関係でもよく、広告やコラテラルを打つくらいなら安くしれ!といった類のクレームを耳にするが、それへの答えをマーケチング的・実証的に示してくれる本かと思ったら違った(笑)。
ではなにかと言うと、サブタイトルにあるように「値頃」の作り方について経済学的・心理学的見地から教えてくれる本であった。
つまり「値頃」…言い換えれば「安さ感」には、ゲットするまでの時間的・身体的距離感から、商品がまとっている空気(時代性とか人気とか)、店構えの作り方・店での陳列のしかたまで、さまざまな要素が考えられるということ。
「おまけより割引」というのは、なんらかの付加価値を設定するより端的に値引きした方がお得感が強いのよという説明である。
小売り店頭などで仕事をしていて、常に商品の値入を考える人には勉強になるかも知れない。
ちなみに冒頭の問いには、「そもそも広告しなけりゃ売れない(客が来ない)し、広告料をお買い上げ全商品にくまなく分配したら1円にも満たないべや」とか答えることにしている。
(書いてて、どっかの國のバラマキ政策を思い出した)
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