2007/04/13 金

憲法は変わるのか

衆院憲法調査特別委員会は十二日、憲法改正手続きを定める国民投票法案の与党修正案を自民、公明両党の賛成多数で可決した。野党側は「審議不十分」として採決に反対したが、与党側が押し切った。与党は十三日の衆院本会議で可決、参院に送付する方針。同法案は五月中旬にも成立するのが確実で、最長で二期六年の自民党総裁任期中の憲法改正を目指す安倍晋三首相の政権下で、戦後の憲法制定以来、改憲への扉が初めて開くことになる。
特別委での可決について、首相は「相当長い議論、深い議論をしてきた。その結果いよいよ採決の時が来た」と早期成立に期待感を示した。一方、民主党の鳩山由紀夫幹事長は「憲法改正が現実になった時、今回の強行採決が汚点として残る」と批判した。

政治 北海道新聞

いったい、議論は尽くされたのだろうか。
充分議論されたのなら、なぜそのプロセスが「強行採決」なのだろうか。
そういう風にして決められるべき案件ではないだろう。

アベ君の暴走を、國民は止めたいところである。

と思っていたら、田原聡一朗さんがたいへん面白いことを言っている。

統一地方選は盛り上がらなかった。石原慎太郎さんをはじめ、現職は9人全員が勝った。都知事選も、浅野史郎さんがもっと激しく追撃するかと思ったが、追撃できなかった。
新聞などでは、浅野さんが石原さんに対して争点を明確にできなかったと批判している。
だが、争点を明確にできなかったのではなくて、実は争点がなかったのではないか。
浅野さんがどうこうという問題ではなくて、時代が、一言でいうと「戦時」から「平時」に変わったのだ。

盛り下がった都知事選に石原慎太郎が大勝した意味 - ビジネススタイル - nikkei BPnet

“平時”なんである。
この指摘が正しいのかどうなのか。改憲を國民は望むのか。
というか日本國民はどの程度利口なのか。
参院選が試金石となりそうだ。

2007/04/11 水

松坂は礼をする


(c)スポーツ報知
ピッチャー松坂はけっこう好き。
なぜかというと、投球フォームのバランスが素晴らしいから。見ていてスカーっとします。
世の中には変なフォームで投げている名ピッチャーも多いのですが、そういう人は窮屈で息苦しく思えてしまいます。ま、無くて七癖ですから別にいい/悪いではありません。

その松坂、アメリカでも、グラウンドでお辞儀をしますね。するんですが、気恥ずかしげに、周囲の目を盗むように、一瞬だけちょこんと下げます。
海外でお辞儀をする日本人というのは、いかにもかっちょ悪いんですが、別にかっちょ悪く思う必要はないんですね。日本の文化習慣なんだから、堂々と、キチっと、頭を下げればいいんです。

そういえば、たまたま今日NYTの記事を眺めていますと、「ボストンの打撃練習が終わったところで、松坂と岡嶋がイチローに駆け寄り、30秒ほど話した。日本の文化では、相まみえた時に若いプレイヤーが年長のプレイヤーに敬意を表するのが普通である」みたいな記事がありました。
アメリカではそうじゃないんですか?(トシだけが基準になっている…と言いたいのか?)

ま、そういうのもある意味日本の美風だと思いますけどねぇ。

2007/04/09 月

統一地方選(結果)

まずは順当だったようで。

道知事ははるみちゃん(自民等推薦)、札幌市長は上田氏(民主等推薦)と両現職。ともに圧勝と言えるくらいの得票での当選でした。ま、納得の結果です。

全国的に見ると、知事選では自民系現職が強かったようです。大きな変化は求められていないのか…。東京も、思いもかけない圧勝劇。やっぱ東京オリンピックは誘致したいんですかねぇ…(笑)。

対する道議・札幌市議は、自民が第一党をなんとか守ったものの、民主が議席を伸ばしています。(全国では自民が「過半数」を割ったという)
「上」の方では自民優勢だったわけですが、「下」の方はじわりじわりと動いているようで、悪くない傾向。これも納得といったところです。

*
気になった投票率は、知事選64.13%(札幌市長選62.22%)と、まずまず。
でも過去の知事選での最高は、1983年の83.89%(当選堂垣内尚弘氏)というから驚き。隔世の感がありますねぇ。

*

(c)北海道新聞
あと、この写真にもびっくり。
北海道新聞には、「(札幌市議に)初当選を決めた山口さん(左)。選挙運動を支えてくれた友人らと、笑顔で記念写真に納まった」とキャプションがあったのですが、確かに「友人」はいるけど、候補者いないじゃん?と思ったらなんと「(左)」の人がそれ。30歳の現役女子大生(小樽商大)だそうだ。へぇー。

*
ところではるみちゃんですけど、今年の雪まつりの時に雪の滑り台から滑り降りようとして「45キロ(体重と思われ)だから受けとめて~」と叫んだのを見て以来、なんとなく親近感があります(笑)。

2007/04/08 日

統一地方選

札幌は4つの選挙(北海道知事、札幌市長、道議会、市議会)があって、これは全国最多なんだそうだ。
「上」の方はともかく、議員の方はもう誰が何を言ってんだかワケわかりません。

でもまぁ、投票はして来ます。

みんなも投票しようね!
選挙権者みんなが投票したら、社会は変わるよ。

2007/04/07 土

クチコミの時代

クチコミの技術 広告に頼らない共感型マーケティング
流行をアレするマーケティング論にも、流行があります。
ちょっと前までパーミションの1to1のと言っていたわけですが、今やキーワードは「クチコミ」です。
口コミは、二次的波及の起点になるエンスーもしくはエバンジェリストの育成が重要、みたいな文脈でかねてから話題になったことはありますが、今や時代は四媒体からインターネットへと明確に変わり、一億総エバンジェリスト化←→ブログ全盛の世となりました。マーケティングのキモは、ブログ(ブロガー)に取り上げてもらって話題をネズミ算式に広げること!てな感じで、ネットクチコミ関係の書物がけっこうにょこにょこと上梓されているわけです。


これは、その中でも出たてのホヤホヤ。そして、ブロガー諸兄からもかなり紹介されている本です。(だいぶ、「ブロガーに」献本がされているモヨウ)

書店にはまだ全然出ていなかったので、アマゾンでポチして届くのも待ち遠しくページを開きます。
ところがのっけから…。まえがきの結びに、「埼玉スタジアムのバックスタンドにて、(著者)」とあります。(著者はレッズのサポーターらしい)

ぐえっ! クサっ!!

いやもちろんレッズのサポーターがいけないのではなく、まえがきにコレって、いったい何世紀前の気取りなんでしょうか!と。いきなり本を投げ捨てようかと真面目に思いました。

でもま、せっかく買ったんだからと気を取り直して読み始めました。
なになに、著者コグレ氏のブログは月間100万PV。その秘密は…ブログを始めて3年半で1万2千のエントリーを書いていること。

おおーーっと! これはいきなり目ウロコ…というかコロンブスの卵です。
なるほど、ブログは刻々と蓄積され、しかも多くは「検索で」訪れられるメディアである。この母数はいやが上にもでかいわけです。

私もブログを始めて3年余になりますが、エントリーの数は1,000弱です(笑)。月間PVは5千くらいですか?
PVは上がらなくていいんですが(負け惜しみではなくて、あまりいろんな人に読まれてもナンなので)、「それにしても伸びねぇなぁ、つまんないからしょうがないっか」と思っていたら、まず絶対量の差が歴然なわけですね。(もちろん数だけがモンダイじゃないです)

このほか、マーケティングの本ですから個人ではなく企業がブログ(の発信|利用)に取り組む時の留意点が述べられているわけですが、その基本は、誠実なコンテンツ、継続(蓄積)、濃いネタ振り、コメント/トラックバックにきちんと対応…等々である、という指摘がされています。

非常にもっともですねぇ。
コミュニケーションは、インターネット時代(さらにWeb2.0時代)になって、まさに「個対個のつきあい」に戻りつつあるのだ、と常々感じています。その規模はうすらでかく、混沌としていますが、ネットコミュニケーションとは、要は隣人づきあいそのものである。

爪はじきにされたいのならともかく、そうでない人がみんなの中で影響されたり影響を与えたりすることと、基本は何も変わらないのであります。

2007/04/07 土

さとマト&カレんこん

某マイミクさんが2日半でワインを5本空けた時のあの料理です。
と言っても、詳しいレシピが書いてなかった&金針菜とゆーものが手に入らなかったので、完全に自己流&別料理です。

まずは、さトマト。
里芋を、ホールトマト缶(を開けて、ぐちょぐちょに潰したもの)で煮込み、塩コショーで味付けるだけの簡単料理。
  • さといもは皮を剥いて下茹でします。
  • ルクルーゼなどの鍋にオリーブオイルとバターをしき、にんにくと玉ねぎのみじん切りをよく炒めます。
  • ホールトマトをぶっこみます。
  • 塩コショー、バジル系のスパイスで調味し、さといもとローレルの葉をぶっこみます。
  • 10分ほど煮込んだら、とろける系チーズを敷いた皿にもりつけてできあがり。

もひとつ、カれんこん。要は、薄切りにしたれんこんにドライカレーを載せて食すだけの簡単料理。
  • れんこんは皮を剥き、5mm厚に切って下茹でします。
  • フライパンにオリーブオイルをしき、にんにくと玉ねぎのみじん切りをよく炒めます。
  • 豚挽肉を投入し、よく炒めます。
  • 香り付けにお酒など。今回はブランデーやワインを用意していないので、チンザノと料理酒で(^^;)。
  • スープストックを…と言いたいところだけど、水と固形スープを投入。塩コショーで味を調えます。
  • おおむね煮しまるくらいまで煮込みます。
  • れんこんでサンドイッチにしてもいいし、スプーンで載せて食べてもOK。

根菜は腹にズシっと来ます。うう、苦しい。。

2007/04/06 金

定期点検

ちょっと遅くなったんだけど、ある意味愛車であるところの「やす夫」を6カ月点検へ。
特に異常はナシ、エンジンオイルを交換。

今回までの平均燃費は、6.09km/Lでした。
平均燃費をもとに計算すると、1km走るのに21.93円、1円で45.61m。
う~ん…。2LターボのSUVだけに、こんなもんか…。でももうちょっと走れや、やす夫なんだからさ…(笑)。

ちなみに単位燃費の最高値は7.42(キロロとニセコに行った時)、最低値は4.17(街乗りオンリー)でした。
入れたガソリンの価格は平均133.54円、最高146円、最安125円。(ハイオク)

…4.17つーのは心臓に悪いなぁ。

*
恒例の代車の思い出。
CUBEでした。水色の。
代車ってどうしても煙草臭いんだよねぇ。

2007/04/05 木

Путин

プーチン
開明な自由改革主義者なのか、冷徹な独裁者なのか。
非常によく目立つのにその実体がよくわからない、という意味で、世界現代史の中で最も興味ある人がウラジーミル・プーチンだった。

プーチン」(池田元博)新潮新書

たまたま、そのものズバリなタイトルの本を見つけたので読んでみた。

結論を言えば、プーチンの人となりについてはあまり掘り下げたことは書かれていなかった。前二代とは異なって調整能力に長けており、「法の独裁」を公約としている。要は秩序を重んじる(また、そういう国家を目指す)人。闇の部分もありつつ…といったところだろうか。

ゴルバチョフからエリツイン、プーチンへと至るソ連社会主義解体の経緯や(スピード感があって、並の小説より面白い)、現在のロシアが抱える課題と展望など、プーチンを憑り代としたロシアの横軸・縦軸は非常にわかりやすく勉強になる。

最初の関心、「プーチンって結局どんな人?」という疑問には、むしろWikipediaの記述の方がよくわかる。
いつぞや「?」だったお腹にチューのエピソードは、ヤハリ、スキャンダルという位置づけらしい(笑)。

2007/04/04 水

PC不調

やばいかも。

仕事もプライベートも100%な私のThinkPad。
昨夜帰宅して、起動しようとしたらウンともスンとも言いません。

いや、慌てて頭真っ白だったのでそう思っただけなんですが、冷静に観察すると、スイッチ投入後、ささやかなビープ音が鳴っています。

ひょっとしてこれがサインか?と思って、カミさんのPCを拝借してメーカーサイトを見てみると、果たしてありました
「DIMM」「システムボード」が原因とあります。

数えると、うちのは1-3-3-1なのでちょっと違うかも知れないけど、取りあえずできることとして(システムボードだったらバッターアウツ)メモリを抜いて挿し直してみました。

起動しました。
ホ。。。

緩んででもいたのかな(?)、と都合よく解釈して昨夜は終了。

でも、今朝、会社で同じことが起こりました。
うーん。

これは要修理かなぁ。BIOSの不具合とか比較的簡単な原因でもあるのかなぁ。
パソコンないと仕事になんないんだけど。。。

それとも、このマシンも買って4年近いし、、、ポチか?(笑)


(2007/4/11追記)

と思ってから1週間、様子を見たけれども、特段異常なし。
幸か不幸か、ポチは夢で終わった…(笑)。

2007/04/03 火

日本最大の既得権益集団はテレビ局である。

3月27日、民放連(日本民間放送連盟)は「あるある」の関西テレビを除名する方針を決めた。
この対応は仕方ないと思うけど、軽く違和感もある。事の軽重はあれ、捏造やヤラセが横行している業界の団体が同僚会社を処分するとは…。
あ、それともこれは露見したことに対する懲罰か?

「放送界への信頼性を損ねた」と連盟はいうが、今どきTVを信じる方がどうかしている。

捏造・ヤラセという明確な形ではないまでも、空間・時間・事象をトリミングし、恣意的な解説やナレーション、BGMをつけて一方的にタレ流している時点で既に作為なのである。

自分を骨抜きにしたものに今だに踊らされている日本人や哀れ。

電波利権
ところで、
電波利権」(池田信夫)新潮社
という本を読む。

この手の本は鵜呑みにするとコワイんだけど、書いてある内容はなかなか面白い。
(少なくとも、「電波の今」を概観するにはよい本かもしれない)

本来公共財であるべき「電波」を國家による免許制としたところから、利権構造が発生した。世界の情報情勢が急展開しているのに、利権の吸い主たちは、その「カネづる」を手放そうとはしない。そのため、いま國民にとって本当に重要なインフラに割かれるべき周波数帯が、無駄なメディアやほとんど使われていないサービスに占有されている。

その代表格が、他ならぬTVである。
「利権ありき」の歪んだ構造の中にあって、時代の要請に答えられるはずがない。

ハイビジョンや地デジの嘘。
2011年地デジ一本化の嘘。
NHKの“独立性”の嘘。(國会の承認が必要ということは、少なくとも國民の負託より大事なものがあるということ)
こうした電波行政の流れも、面白いを通り越してオシリが寒くなるような話ばかりである。

ページは多くないが、NHKの権力闘争の歴史も面白かった。特に島桂次氏から海老沢勝二氏までの“政権交代”のあたりの機微はまさに奇々怪々。

なんにせよ、そろそろTV離れを進めましょ。
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