憲法は変わるのか
いったい、議論は尽くされたのだろうか。衆院憲法調査特別委員会は十二日、憲法改正手続きを定める国民投票法案の与党修正案を自民、公明両党の賛成多数で可決した。野党側は「審議不十分」として採決に反対したが、与党側が押し切った。与党は十三日の衆院本会議で可決、参院に送付する方針。同法案は五月中旬にも成立するのが確実で、最長で二期六年の自民党総裁任期中の憲法改正を目指す安倍晋三首相の政権下で、戦後の憲法制定以来、改憲への扉が初めて開くことになる。
特別委での可決について、首相は「相当長い議論、深い議論をしてきた。その結果いよいよ採決の時が来た」と早期成立に期待感を示した。一方、民主党の鳩山由紀夫幹事長は「憲法改正が現実になった時、今回の強行採決が汚点として残る」と批判した。
充分議論されたのなら、なぜそのプロセスが「強行採決」なのだろうか。
そういう風にして決められるべき案件ではないだろう。
アベ君の暴走を、國民は止めたいところである。
と思っていたら、田原聡一朗さんがたいへん面白いことを言っている。
統一地方選は盛り上がらなかった。石原慎太郎さんをはじめ、現職は9人全員が勝った。都知事選も、浅野史郎さんがもっと激しく追撃するかと思ったが、追撃できなかった。
新聞などでは、浅野さんが石原さんに対して争点を明確にできなかったと批判している。
だが、争点を明確にできなかったのではなくて、実は争点がなかったのではないか。
浅野さんがどうこうという問題ではなくて、時代が、一言でいうと「戦時」から「平時」に変わったのだ。
盛り下がった都知事選に石原慎太郎が大勝した意味 - ビジネススタイル - nikkei BPnet
“平時”なんである。この指摘が正しいのかどうなのか。改憲を國民は望むのか。
というか日本國民はどの程度利口なのか。
参院選が試金石となりそうだ。