2006/07/30 日

神居尻山


延々と続く急階段。
札幌近郊の有名どころはだいぶ制覇して来たゾ、ってわけで、今回は初めて北方向へ足を伸ばしてみました。当別町にある神居尻山(かむいしりやま=946.7m:三等三角点)です。

出発点は、「道民の森」神居尻地区です。
俄道民の私は知らなかったんだけど、非常に広大な自然公園なんですね~。この地区だけでも立派な施設なんだけど、全部で6地区もあるとは…。驚きです。

ともあれ神居尻地区。参考にしたガイドブックでは、クルマは総合案内所の駐車場に止めることになっていますが、登山コースがA~Cまであり、それぞれの近くまで入って行くことができます。コースを事前に調べるといいでしょう。

今回は、急登のBコース(赤)からピーク(黄)を踏み、ロングトレイルのAコース(青)を使っておりる、というコースです。

登り始めは9:15。オホーツク高気圧が張り出していて、天気がいい割には爽やかな風が吹いています。それでもけっこう暑い…。
そんな中、非常に急な木階段をゆっくりと詰めて行きます。なにしろ急なんです。ゆっくり、ゆっくりなんです。途中、こんな道を走って登って行く人が一人、また一人。山頂で聞くと、山岳レースの国体選手たちだそうで。すごいなぁ。私はあんまりやりたくないなぁ(^^;)。

まぁそれでも、景色を楽しんだり、南側から吹き上げてくる涼風に一息ついたりしつつ、山頂に着きました。ちょうど2時間でした。(国体選手は50分で登り切ったという…)
山頂ではいつものおにぎりなのですが、今日の中身は虎杖浜のタラコだし、名物酢卵もついています(疲れた体に酢はサイコー)。充実した昼食です。

30分ほど休憩してAコースから降りようとすると、登山口から抜きつ抜かれつだったおじさん達に「Aから降りるの! 長いらしいよ~」と同情?されました。そ、そんなに長いかなぁ。

この山は結構アップダウンが多いんだけど、巻き道というものがないんですよ…。ずっと尾根づたいの道なのでしかたないですね。
途中、「尾根の左の沢には木が生えているのに、右にはありませんね。なぜでしょう?(答えはない)」とか「ここはお花畑です。花の名前? それは自分で調べましょう」など、肩の力が抜けたげな案内板や、「5月に熊の目撃情報」といった標識があり、それなりに飽きさせません。

下りもけっこう急だし、確かに長かったのですが、なんとか歩き切りました。山頂から約2時間半くらいですから、まぁ想定通りでした。

時刻は14:30。お天気はカンカン。水分はこまめに補給していましたが、〆に総合案内所の自販機でコーラ缶を買って、一気飲みしました。
ぶはー、喉が破裂しそう…でも旨かったっ。


※ちなみに「酢卵」のレシピはこちら

2006/07/27 木

肝要苦の五洋

激しく怒る意味の慣用句として、本来の「怒り心頭に発する」を使う人が14・0%にとどまったのに対し、「怒り心頭に達する」を使う人は約5倍の74・2%に達するなど、慣用句の誤用が多いことが26日、文化庁の日本語調査で明らかになった。

北海道新聞 バックナンバー

この手の報道を見るたびに、なのですが、4人に3人が使う言葉がなぜ「誤用」なんでしょうか。

辞書と違うから? 教科書と違うから? 識者の常識と違うから? 「近ごろの若い者は」?

言葉は本来、定着化・固定化とは無縁な“生き物”です。人間の意識の変遷とともに、日々移り変わっていくものです。変わることによって通じなくなるなら問題ですが、“正しい”方が通じなくなりつつある現実の前で間違いと決めつける方がよほど間違いなのではないでしょうか。

記事ではまた、

調査によると、周囲の人に明るく振る舞うという意味の言葉として「愛想を振りまく」を選んだ人は48・3%。本来の言い方の「愛嬌(あいきょう)を振りまく」の43・9%より多かった。


とも述べていますが、「愛想を振りまく」は一部辞書にはすでに掲載されています。お愛肉様でした。

2006/07/25 火

ガッカリなニュース

福田康夫元官房長官は二十一日、九月の自民党総裁選に出馬しないことを決めた。同日夜、東京都内の自宅前で記者団に「年も年だ。総合的に判断した」と明言した。これにより総裁選は、最大派閥の森派の大勢が支持し、他派閥の中堅・若手にも横断的に支持を広げる安倍晋三官房長官の優位が一層鮮明になる中で、福田氏以外の候補が絡んでいく構図となる。

北海道新聞 バックナンバー

このニュースは残念ですねぇ。残念です。“安倍次期総裁”が既定路線になってしまったからです。
もっとも、「正面切って戦って万一負けたら、小泉-安倍路線の信任が揺るがないものになってしまう」「いま国論を二分することは国益上好ましくない」「“反靖国”の旗印として担がれているだけ」等々、報道されている不出馬の理由は、いずれも納得という感じもします。結局しょうがないんです、自民党だから、森派だから…。ますます、小沢民主党に頑張ってもらいたいですねぇ。

*
ところで、安倍氏絡みで驚いたのは「A級戦犯の遺族には遺族年金が支払われている」という事実でした。(安倍氏が著書でそのことに肯定的に言及している、という新聞記事があった…ソースはロスト
支払いの是非を論じるつもりはありませんが、実際問題として、国際的に有罪判決が出ていても国内法上は「犯罪者ではない」という位置づけになっているんですね。ここに、日本自身の(そして安倍氏の)歴史認識のあやふやさが見てとれるのではないでしょうか。

(戦犯の取扱いについては、ここに資料があります)

安倍氏はまた、東京裁判について「インドのパール判事がそもそも裁判を行う資格があるのかを問いかけている。事後法的な罪で裁かれており、問題点があったのはだいたい国際的な常識だろう」(参照)とも言っているそうです。
手続きに難があり、判決に問題があったら何だと言いたいのでしょうか。日本の戦争は実は正しかったとでも?

キケンですねぇ。
自らをキチっと総括しないで言いたいことばかり言っていると、近隣諸国との軋轢は増すばかりでしょう。

(2006/7/26追記)


氏の「美しい国へ(文春新書)」の中にこの記述がありました。「だからなんなのか」「どうしたらいいのか」については言及していません。ただ国内法では犯罪者ではない、とだけ。

「再チャレンジ可能な社会」についてもちらっと読んだんだけど、そのためには「公平な競争環境を担保する」という条件つき。そんなのあり得ませんよね。

2006/07/23 日

大木と沼の山


真簾沼。
天候やら体調やらいろいろあって、3週間ぶりになってしまいましたが、久々にみっちり歩いて来ました。空沼岳(1,251.0m)です。

割と早めに出発したツモリだったんだけど、8:00過ぎに現地に着いてみると駐車スペースはほぼ埋まっていました。人気なんだなぁ。
(湯ノ沢から入って砕石場の奥にひとつ駐車場がありますが、その先、クルマ一台ようやく通れるほどの橋を渡ってさらに奥へ乗り入れることができます)

準備をして8:20、登行開始です。
いきなりぬかるみや渡渉があったり、事前情報にあったようにエゾマツやダケカンバの大木を見ながら歩を進めます。ダケカンバってずいぶん太くなれるんだねぇ。人気の山らしく踏み跡は広いんだけど、周囲はなかなか野性味あふれる風景が広がっています。

歩き出しは少し蒸し暑かったんだけど、途中、万計沢川の豪快な水音や、万計沼・真簾沼を渡る風はとても気持ちよかった。

12:00、3時間40分で山頂着。
眺望は半分だったけど(南東側がガス)、いい風吹いてました。名物?らしいシマリスも現れたし、久しぶりに作って持っていった冷凍杏仁豆腐も気候とドンピシャだったし、サイコーでした。

登って、飯食ってくつろいで、下って、総行程はちょうど7時間。久々の身にはちょっとキツかったなぁ。最後は足がガクガクになりました。
でもとても充実、満足の山行でした。

*
しかしこの時期の近郊の山。虫が多いんですよ。しかも吸血系のが。さっき数えたら、少なくとも7カ所は腫れていました。とくに左の手首。まるで赤ちゃんの手のようにモッコリです。orz

2006/07/22 土

レガシィ~ふっかつ

クラッチのすべりを修理しました。
大工事の割には早くて、一泊二日で済みました。

気になるお値段は、約13マソ円。
先のオルタネータの件と、今回ついでに交換してもらったフロントブレーキパッド(約1マソ)と合わせると、今回の一連の騒動でかかった総費用は約22マソ2千万円となりました。あいたたた(泣)。
痛いけど、気になる部分はこれですべて直ったはず。
かくなる上は、もうひと冬は越さねばなりますまい…!

もちろん、走りのレスポンスはたいへん良くなりました。まるで新車時に戻ったかのようです(言い過ぎ)。
空回りしてたんだから、ガソリンもけっこう無駄になってたんだろうな。

*

代車の思い出。
今回は一泊二日ということもあってか、ディーラーが代車を用意していやがりませんでした。「何でもいいから」と言って強引に借り出したのは、写真の青いR2。ぶっ。なんだか微妙に恥ずかしいです。
でも、MT車でした。人の車なのをいいことに、けっこうぶん回したりしましたが、なかなか走りますね。7,000rpmくらいまでリニアに吹け上がりますし、平地なら90km/hくらいすぐ出ます。って、そんなに出しませんけど(笑)。
ただ、ある程度のスピードでコーナーに入る時にはびびりました。これはやめた方がいいです。(普通やらない)

座面は高いし、視界は広いし、バイザーについているミラーが大きいとか装備も芸コマですし、軽をお探しの方には悪くない選択かも知れません。

2006/07/22 土

大通り夏場所!!(c)ミホ


キターーーーーーーー!!
KIRIN名物・6Lタワーです。
いよいよやって参りました! 7/21(金)は、札幌夏の風物詩・大通りのビアガーデン、初日であります。
いつもなら仕事ブッチして真っ先にかけつけるところですが、この日はたまたま、痛恨にも17:00から一件打ち合わせが。
なんで金曜の17:00から打ち合わせなんかやるんだろう。(フツーだって)

ともあれ仕事はテケトーに終わらし、水やちょっとだけツマミを仕入れ、いったん家へ寄って着替え、18:30頃には大通り会場に着きました。まずまずです。

さ、今年こそは、KIRIN名物のタワー一気だ!(それはムリ)

が、見るとウチらのタワーはほぼ空になってるじゃありませんか。早い人は16:30から関取をしてくれたようなので当然とはいえ、間に合わなかったのね…。orz

と思ったのも束の間、二本目行くか二本目!とみんな騒いでいます。タワーは一本限り、と思ったのは単なる先入観に過ぎなかったようで、この夜は結局四本も押っ立つことになりました。
意外と飲むモンですね。ははは。

いやーしかし。大通りの空の下、見渡す限りの酔っぱらいたち。
ビールでこれほど集客するのは、ドイツのオクトーバーフェスタとここくらいということで、それだけでも見応えがありますね。

夏の夜とはいえ肌寒い中(長袖ジャケット着て来て正解)、饗宴は蛍の光が流れるまで続いたのでありました。

*
今思い出したけど、ジンギスカンキャラメルと仏教史の本、持ってくの忘れた!(^^;)

2006/07/18 火

今日のワロタ

このページの一番右下をご覧いただくと、「trackfeed」というボタンがあります。
これは、このサイトにリンクを張っているページがあったら通知してくれるサービスなんですが(まあ、他にも機能はあるのですが)、今日来た通知には思わず笑ってしまいました。

それは、AOL Searchの検索結果ページ。そして、そこに入力されていたキーワードは「ブログ IWA ヤキソバ」。
いったい誰がこんなピンポイントなキーワードを…(IWAさん本人ではないかと私は踏んでいるのですが)。
なんとなく見知ったブログがリストに並んでいるのも微笑ましいですね。

ちなみにこのページ(Enhanced by Google)を見た時点では私がトップだったのですが、同じキーワードでGoogleで検索をかけてみると、興味本位さんに次いで2位でした。
ま、いずれにしても当人には勝ったわけです(笑)。

(19:56追記)

このエントリを書き上げてクリックしてみたところ、「AOL」も2位になっていました。orz なぜじゃ…

(2006/7/22追記)

戯れにまたクリックしてみたら、ウチはランクに入ってませんでした(笑)。
なんか、こういうカキコがペナルティーの対象になるとかあるのかなぁ?

2006/07/17 月

読書しゅうかん

博士の愛した数式
ときどき、ネ申でも降臨したみたいに本が読みたくなります。年に1回か2回。
そうでない時には、ほんと数カ月、1冊も読まなかったりするわけです。

その間は、あれも読みたい、これにも惹かれる、と次々に買ったり借りたりして未読の書が積み上がり、途切れることがないのですが、どうやらこの本をもって今回のネ申は終了ということになりそうです。
(と言いつつ、自分の「意志」とは関係ないところがネ申たるゆえんなのですが…)

*
今回一番下に積まさっていた本は、以前から機会があったら読もうくらいに思っていた

博士の愛した数式 (小川洋子) 新潮文庫

です。
友人ひろしが最近読んだようで、「まあまあ」と言っていたので、つい買ってしまいました。

読んでみますと、いかんせん。
浮かびますよね。寺尾聰の顔が。「博士」が出てくるたびに。(たまに、ひろしの顔も浮かびましたが(笑))

原作そのものが豊かなイメージを持っていて、すでに面白い場合、「映画化」は必要ないんじゃないかと私は思います。文章を自分の頭の中で紡いで行くとき、そこには無限のイメージがあります。でも映画化で、そのイメージが寺尾聰の顔に固定化されてしまうからです。(イヤ寺尾聰がダメってわけじゃありません)
それに映画化って、安易なコマーシャリズム、もしくは映画の活力というか造形力が弱まっていることの代名詞みたいに思えません?

さてところが、その原作に例えば、じゅうぶん面白いんだけど少しだけ不満があったりするとどうでしょうか。
博士はなぜ子供(の保護)に異常な執着を見せるのか?
「義妹」との真の関係は?
「80分」とは何なのか?

そういう、いわば“行間”を描いてくれるんだったら「映画化の是非」はまた違って来るかも知れません。
映画をご覧になった方。いかがでしたでしょうか?

2006/07/15 土

10年後の日本

10年後の日本

10年後の日本 『日本の論点』編集部編 文春新書

出版されたのは昨年ですから、もう「9年後」に迫っています。その時、日本はどうなっているか…という本。と言いつつ10年後は決して未来ではない。まさに、いま現在の問題そのものが語られているわけです。

しかしまぁ~見事に、目をそむけたくなるキーワードの数々。

  • 格差の拡大、「階級」の固定化。
  • 検挙率の低下、治安の悪化。
  • 消費税は15%に。
  • 医療や教育の地盤沈下。
  • 年金の崩壊。
  • 増える年寄、弱くなる子供たち。
  • 団塊の定年、人口減少の中に潜む悲劇。
  • 1000兆円の超大台(そしてハイパーインフレ)が見えてきた、借金大国日本。

外を見ても、大中国の覚醒による資源の食い潰し(お陰で、ガソリン相場も下がらない)や、「南北」合流によるアジアの緊張増大。懲りないアメリカは二酸化炭素の出し放題…。

できればアオリか釣り、それか悪い夢であって欲しい。っていうくらい、いい材料はありません。
安閑としている間に、ここまで追いつめられていた。
本当の話、日本沈没は近いです。

2006/07/13 木

AdSenseを導入してみる

GoogleのAdSenseを導入してみました。(左側の広告欄)

右側にあるAmazon(本)のアフィリエイトは、ブログツールSerene Bachについている機能なのでなにげに使っていたんですが、AdSenseも思ったより全然簡単なシステムなんで、地球規模の富の再分配(笑)に一役買おうと思って貼ってみることにした次第。

ま、このサイトへ来る人は友人が大半。アクセス数もほどほどなんで、別に儲けようとかはありません。
(Amazonの方の“売上”も、これまでで22円くらいですから…(笑))(それはそれでご利用ありがとうございます)
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