もちろん、セオリーはあっても正解はないので、考え方次第でチェックポイントは違ってくるんだけど、要はいかに「ユーザーが」「欲しい(必要な)情報に」「たどり着きやすく」「読みやすく」作ってあるかが重要なのである。
おがちゃんが取り上げた6項目以外に敢えて加えるとすれば、「直観性」であろうか。
特に長めの文章を読ませようとする時、改行や行間を多めに入れる、分類して表題をつける、といった工夫があることで格段に読みやすくなる。
あとは横スクロールを避ける。くらいかな。
1スクロール目にそのページに書いてあることの全体像(タイトルリストとか)が見えていると尚可。
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ところで、実はここで書きたいのは、「逆から見た」Webページ作りである。
セオリーはわかっていても、クライアント企業からの要請でそれを守れないことが多々ある。
的外れであっても、「いいからやって!」「でなきゃ仕事出せない(出さない)」と言われれば押し切れない場合もあるし、提案する業者側がさまざまな事情(やスケベ心)でもってセオリーに目をつぶる場合もある。
例えば・・・。
●イメージを入れたい
・見栄え優先、動き優先。カッコよくなければサイトじゃない!という考え方が根強い。
・グラフィックデザイナーがサイトのデザインをしているケースがまだ多く、どうしても「ページの枠」の中に美しく割り付けようとする。
・絵やFlashアニメやJavaスクリプトを盛り込むと予算が取れる。
●ページ数を増やしたい
・ユーザーの必要を考える以前に、「ページ単価で請求が発生するから、不要なフレーム切ってでも総ページ数を増やしたい」。
●販促担当がWebも店頭施策も広告もやる
・広告/カタログ(印刷物)文化の名残でサイト制作をしている。Webというメディアの柔軟性やインタラクティブ性が考慮されない。
・サイトが有すべき基本情報やページ計画が考慮されない。
・更新(を指示)する時間がない。
●低予算であれもこれも
・少ないページに一切合切を詰め込まなければならない。
・「カタログデータをそのまま貼り込んどけばいい」。
●企業の事情
・出したくない情報がある。
・この情報は出すべきだが、担当する人がいない。
・・・で、結果ユーザビリティ/アクセシビリティが阻害されたサイトに仕上がってしまう。
まあ何だ、ビジネスでWebサイトをやるというのは難しいわけです。
その点、予算的・政治的なカケヒキなしにユーザーに最適化されたサイトを作るためには、「WebサイトはNPOで(低予算で・やりたい人が楽しんで)作ったらよろしい」のではないかと思う。
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