考えてみれば、「誰もが匿名で好き放題なことを言い捨てる」という場というかメディアというかは、これまでどこにもなかった物だ。
「口コミ」はあったけど、「誰か同士がどこかでつながっている」から情報が流れたんだし、タイムラグや変形も多かった。まーそれが何らかバッファになり、世の中丸まっていたという面もあるだろう。
が、2ちゃんの場合は、ソースが一人いれば、有象無象に対してダイレクトかつ瞬間的に情報が伝わる。
これはひょっとしたら、人類の感性がガラリと変わってしまうほど凄い転換ではないかと思う。
今までは絶対に知り得なかった情報が、あるいは全然知らなくてもよかった情報が、もしくはナマなままでは知りたくなかった情報が、平気で耳目に流れ込んでくることになる。これは、かなり怖い。
2ちゃんから感じる怖さ、得体の知れなさは、あの排他的・攻撃的な雰囲気だけから来るものではないのかも知れない。
それはともかく、あのニュースキャスターが「便所の落書き」と喝破した2ちゃんだが、コトはそれほど単純ではない。
なにしろリアルタイムの情報交換だけに、落書きにはないダイナミズムがある。
それに、まあ便所の落書きも多いが、時には非常に有益な情報も流れている。
(最初から最後まで有益な議論しかしていないスレッドもあるし、無益な議論は続かない自浄作用も少しはある)
落書きなら落書き以上ではあり得ないが、2ちゃんの場合には、その中に芸術が含まれている可能性がある。
それを読みとるリテラシーや、デマや罵倒やネタに流されない目的意識が要求されるのも事実だが・・・というとナンだが、要はヤな部分、怪しい部分は読み飛ばし、面白そうなところを拾い読みするだけでも、意外にタメになったりする。
ある本に、「検索」「ディレクトリ」「2ちゃん」は同じレベルの単語。という説明があった。
使い方は最も難しいが、情報にアクセスするための強力なメソッド。それが2ちゃんなのである。
実際、何かについて知りたくて検索をかけると、2ちゃんのページが引っかかることが多くなった。
読み始めると長々と腹立つやりとりが続いていたり、やっぱり便所の落書きだったりいろいろだが、知りたかったことがわかる場合も多い。
要は使いようなのだ。
まあ職場で読むには確かに怪しいし、仕事もせんとカキコに血道を上げているヤシもいるかも知れないけど、YUMさんトコみたいに一概に閲覧禁止にせざるを得ない会社サンって、ちょっと悲しいというか・・・偏狭なのかも。
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ところで今週の月・火と、NHK朝のニュースの女性キャスターが土・日・祝担当の人に変わっていた。
何でだろう?
軽く気になって、仕事がノらないのをいいことに(^^;)新聞社サイトやNHKサイトをまわってその理由を探したのだが、そういうところには何も載っていなかった。何しろ一番正確な情報を得られたのは、2ちゃんだった。
あまつさえ、この4月からのNHKアナウンサーの人事異動表まで掲載されているではないか。
(ほぉ?、あの、いつもニコニコなスポーツコーナー担当のあの人は大阪に行ってもう見られなくなるのか・・・とか見入っちゃったり(^^;))
いやホント、おっそろしい世の中であります。
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