2008/09/04 木
2008/09/04 木
「CO2」のウソ
- 北極圏で起きている氷河の大崩落などの「異変」はここ何万年もの間、毎日起きている(単なる)自然現象である。報道などで繰り返し見せるのは映像効果を求めるゆえの短絡である。
- 氷河学の専門家でない気候学者の中に、1930年頃と2000年頃の同じ氷河の写真の比較を見せ、先端が後退していることを示す者がいる。だが世界中の後退は1800年頃から現在まで進行しており、後退のスピードは、CO2が急増し始めた1946年以前と変わっていない。
- 北極海の海氷も縮小しているとされているが、これも1800年代から継続していること。南極海の海氷は逆に発達している。
- ホッキョクグマについては、現在より暖かかった時代も含めて何十万年も生き抜いて来た。自然変動に耐えて生き残る術を知っている。「温暖化で絶滅しそう」と言われながら、毎年400頭ほど狩られていることはあまり知られていない。
- 現在の温暖化は、大部分が1800年ごろまで進行した小氷河期からの回復局面である可能性が高い。「CO2抑制に膨大な資金を使うことは、火山にふたをしようというのと同じで、全くむだである。」
温暖化の傾向は否定しないが、CO2にその主因を求めるのは間違いだという主張である。
わしは、この意見を補強するデータも否定する材料も持ってはいないが、少なくとも「見てきた」わけでもないのにCO2を悪と決めつけるのが早計であることは間違いないだろう。
世の中には「CO2は環境問題ではなく、“排出権取引の利権取得”を巡る経済問題である」という意見もあり、これについても、さもあらんと思う。
わしらは、一方の意見や報道に踊らされているだけなのである。
折しも、札幌の多くのスーパーで10/1からレジ袋が有料化される※というが、CO2(環境)とセットで語るのはやめてほしいものである。
なお、赤祖父氏の主張のあらましはこのページでも読むことができる。
※「レジ袋」に関する本日の報道。
札幌市内でスーパーを経営する十社が十月から、計百六十店舗で一斉にレジ袋の有料化に踏み切る。
…
道内のレジ袋消費量は、道の推計で年間約十七億枚。このうち市内の消費量は八億枚(市の推計)に上る。
…
有料化はほとんどが十月一日からで、ホクレン商事のみ十月十四日から。有料化する会社は次の通り。
【全店舗で実施】▽イオン北海道▽コープさっぽろ▽ダイエー▽ホクノー▽マックスバリュ北海道▽ラルズ▽北雄ラッキー
【一部店舗で実施】▽札幌東急ストア▽イトーヨーカ堂▽ホクレン商事
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2008/07/29 火
ついつい悪口を言ってみる
業務ストレスのせいか、キメた勢いで契約を迫るのか知らないけど、下手に断ったらキケンかもねぇ。埼玉県警浦和東署は28日までに、道交法違反(無免許運転)の現行犯でNHKさいたま放送局地域スタッフ(51)を逮捕した。所持品から覚せい剤とみられる粉末が見つかり、覚せい剤取締法違反(所持、使用)の疑いでも調べる。
…
容疑者は業務中だったという。
*
NHK『ためしてガッテン』という『科学』番組が、
「冷蔵庫で早く氷を作りたいなら、いったんお湯に沸かして凍らせると良い。」
というものを放送したというのでした。
大槻義彦のページ ―大槻義彦公式ブログ― powered by ココログ: 7月 第2回 【ムペンバ効果】
これなんかは伝聞の伝聞になっちゃうんだけど(恥)、科学者・大槻氏の見解を待つまでもなく、話がオカシイですわな。モンティ・パイソンばりの国営放送コントっつーならいざ知らず、「ためしてガッテン」もあの堺正章の番組と同じ道を辿るのではないか?
*
アナログ停波までちょうど3年となった7月24日から、NHKのアナログ放送番組の画面内に「アナログ」というロゴが表示されることになったという。(参照)
認知促進…というより、アナログ棄捨を威圧的に迫る感じがするよね。
地デジ化は一部利権の増長と甚大な廃棄物を生む社会正義に反する行為だと思うので、片棒担ぐのはやめてほしいな。
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2008/07/23 水
飽食の末路
特に、本当に重篤なのにお金や保険がないから病院へ行けない…結果不幸なことになった、などということはなくなるかも知れない。
だが、実体は少し異なるようだ。
「夜間の小児科外来は、来る子供のうち9割以上は「軽症」」なのだという。
救急車をタクシー代わりに使うやつ。動けないほどではないのに山で遭難したと言って気軽にヘリコプターを呼ぶやつ。暇だといって病院にたむろする健康老人。うちの地域でも、中学生以下の小児医療が無料になる。来年あたりから本決まりになるみたいで、 まだかろうじて生き残っている小児救急やってる先生がたは、いまからもう「終わった」とか言ってる。
そういう連中のことを思い出す。
しかも子どものことだから、「なんともない」と宣言した時の親の先鋭化(モンスター化)も目に見えるようだ。
誰もが甘やかされることに慣れ、権利だけを主張し、過剰に防衛しようとする。
なんでこういう社会なんだろうか。
少し主張し、少し譲る。要らないものまでは欲しがらない。例えばそういうバランスの良い営みがなぜできないんだろうか。
引用したブログの話題はいろいろと考えさせられることが多い。現場が吹き飛んで、はじめてその時、犯人捜しが始まる。
…
現場から「逃げた」小児科医。現場守りきれなかった基幹病院の病院長。「無料化」推し進めた議員だとか役所の人。「医師としての良心が足りない」だとか、「こうなることをどうして予見できなかったのか?」とかまた叩かれるんだろうけれど、やっぱりそこには、「黒幕」に相当する人はいないのだと思う。
こんな流れの真犯人は、そんなに困ってない大多数が「ちょっとお得」なやりかたを志向する空気であって、あとから犯人扱いされる人達は、たしかに破綻の特異点に立ってはいたけれど、誰にもたぶん、そんな流れを止めるだけの力はなかった。
深刻すぎてなかなかレスポンスはできないんだけれど…。
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2008/07/10 木
五里霧中
「成果」は、「国連気候変動枠組み条約の全締約国と共有し、採択することを求める」ことで合意…。
反対派のデモもよくわからない。先進8カ国だけで世界の方針を決定するな、というのが本旨のようだけど、そもそも8カ国の(サミットの)影響力自体が低下している中で、デモ側も混乱しているようす。「周辺生活の中の格差」を問題にするものや「日の丸・君が代を押しつけるな」というプラカードを(新聞の写真で)見てちょっと首をひねってしまった。
なにしろ不満が鬱屈しているのだろうな。
サミットより、まずは国内政治なんだべさ。
個人的には、人の集まるところに行かなかったしサミットとは縁ナシ。「後進国」って言わないで「新興国」っていうようになったのねいつの間に?とか、松尾ジンギスカン本店でガス爆発があったニュースの方がびっくりした(道北方面周遊中のれんげ様が遭遇したりしてないか?とか※)、くらいしかないです。
※ れんげ様
その時間は道東方面へお流れのようでした(笑)。
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2008/07/02 水
ゆるキャラ
「ゆるキャラ」、っつーのがいやだ。札幌市中央区の三越札幌店に、子ども向けイベント専用のマスコット「みつこしニャー子」が誕生し、今月中旬からの催しで会場案内役としてデビューする。ネコをイメージした。伸び伸びした筆運びで脱力感漂う、いわゆる「ゆるキャラ」。百貨店らしからぬくだけた感覚が注目を集めそうだ。
単純に、キモい。
だって、“デッサン”狂ってるじゃん。
目に表情ないじゃん。
なんでちゃんと作らないのよ。
もちろん、そのちゃんと作らなさ感がイイんだ、ということなんだろうけど、テキトーなものばかり喰ってるガキはテキトーにしか大きくならないぜ? そういう奴らにオレらの年金を任すのけ?といった感覚的な恐怖を覚えるわけです。
上の記事にある「みつこしニャー子」。子ども向けっつってんだからいいけどさ…。
札幌西武の「おかいものクマ」。1993年生まれっつーから、結構老舗ブランド(?)だ。
大丸の「デッチーくん」。…。
さいたま市の施策をPRするために生まれた「つなが竜・ヌゥ」だそうだ。さいたま市の、つーことは税金で作られたのであろう。
中日ドラゴンズのアクション担当キャラ、「ドアラ」。交流戦の札幌ドームでも結構人気だったらしい。
同じく中日ドラゴンズの「シャオロン」。小龍の意か。ドアラとの棲み分けは不明。
有名な「ひこにゃん」。これなんかはまだ愛せる方だが…。
唖然としたのは、なんつったってコレである。
キャラ作って遊んでるやつはいいけどな。
さて最後、なんですかこれは?(^^;) こうなると痛ましさすら覚えます。
(2008/7/6追記)
岩内の「たら丸」。コメントは控えさせていただきます(^^;)。
岩内町のWebサイトに行くと、画面のポインタまでがたら丸…。
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2008/06/27 金
つくられたエコ
間違ってるよ。つぼみの状態で刈り取った桜の枝を雪の中で保存して開花を抑え、7月の北海道洞爺湖サミットに合わせて咲かせる計画が北海道美唄市で進められている。新千歳空港にも飾られる予定で、満開の桜が各国首脳らを出迎えることになりそうだ。
2008/06/26 木
ケータイ世界の子どもたち
一方で、そんな“先進国”でありながら、ケータイを巡る事件へのケアの方がさっぱり先進していないのはなぜなんでしょうか。
「学校裏サイト」に代表されるいじめや誹謗中傷、アダルトや暴力との接触、個人情報の不用意な遺漏、フィッシング・不正請求・援交・誘拐・殺人などさまざまな犯罪の温床…。
こういうスレットだけでなく、近ごろの事件や違法行為にケータイが絡むケースが本当に多くなっています。
でももちろん、「ケータイがあるから事件が起こる」と考えるのは短絡でしょう。ケータイは、いわば触媒か狂言まわしに過ぎないのです。
「悪いサイト(大人)が多い」「親の目が届かない」「社会的に運用ルールが定まっていない」など、ケータイ環境自体の不備も確かにありますが、根底にあるのはなんといっても基礎コミュニケーションの崩壊ではないでしょうか。
本書でも、ケータイの健全な運用には
「親子であらかじめこうした問題について話し合っておき、何かあったときに子どもが話せる信頼関係を築くことを目指すとよいでしょう。」
と言っていますが、それがとっくに失われていることがそもそもの問題です。
ケータイだけを取り出して論じてもしょうがないんです。
粗有無省やメーカーによるフィルタリングへの取り組みや地域のセーフティネット(子供を「暖かく」監視する)とかいうテクニカルな対策は進められているようですが、意味がないとは言いませんが、そういう問題ではないと思います。
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2008/06/25 水
最近のニュースから
23日午前0時40分ごろ、千葉県船橋市の船橋競馬場内にある調教師・山浦武さん(46)所有の厩舎兼厩務員宿舎から出火し、木造一部2階建て約260平方メートルを全焼。燃えた厩舎の競走馬9頭が焼け死んだ。
…
焼死したのは牝馬「ソンナバカナ」など2~5歳の競走馬。
「ソンナバカナ」など馬9頭、船橋競馬きゅう舎火災で焼死:競馬:スポーツ報知
父デザートキング、父の父デインヒル、母ネオリリー、母の父グルームダンサー、馬主小高裕樹。(参照)どっから来たのか知らないけど、そんな名前をつけられたまま焼け死んだ馬が不憫だ…。
*
くいだおれ太郎君、「引退」が発表されたあと、ずいぶんいろんなところで目撃されているモヨウ。7月に閉店する大阪・道頓堀の食堂「大阪名物くいだおれ」の看板人形「くいだおれ太郎」が、7月3日に甲子園球場でプロ野球の阪神-中日戦を観戦すると、24日に発表された。
ガンバ大阪を応援しに札幌まで来たり。
一日郵便局長になったり。
「インディ…」のPRをしたり。
…「旅人」ナカータを連想したのはオレだけ?(^^;)
*
G短期大学(M学長)は24日、今年2月の海外研修で訪れたI国・F市のS大聖堂に落書きした学生に厳重注意したことを明らかにした。
落書き:世界遺産・大聖堂の壁に「(学校名)」--イタリア - 毎日jp(毎日新聞)
上記、伏せ字はわたくし(笑)。実際に落書きを見てきたやつのブログ・写真とかを見ると、落書きはけっこうデカいようだ。
事件の情報はネットを駆けめぐるわけだが、親がしつけないぶん社会がしつけないといけないとは思いつつ、行き過ぎが起こりがちなのは注意しなければならないところ。(一般論として)
この件に関しては、それより家人の「無期懲役にしちゃれ」というセリフのインパクトが強くてまー(笑)。
*
ニュースではないけど、これ!
う、う、うめー!(いや、梅ではない)
ひと口喰ってびっくりした。
昼飯用にローソンで買った。東京山崎製パン謹製の「ひと口もち食感(コンソメ味)」という商品。
パンのようでパンでない、餅のようで餅でない、マシマロのようでマシマロでない、ふかふかでもちもち、今まで食べたことのない食味である。
でんぷん中心の「ミックス粉」で作られているところがキモらしい。
ちょっとオレにはしょっぱすぎるけど(トシ?(^^;))、ハマった。また買う。
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2008/06/24 火
埋蔵金を取り返せ
元財務官僚で、竹中平蔵大臣(当時)の補佐官を務めた著者である。
前に読んだ「官僚国家の崩壊」も、この人や竹中氏の論をベースにしているようだ。「官僚内閣制(の打破)」「上げ潮」「道州制の導入」「党人派」などのキーワードはかの本と軌を一にしているし、その「上げ潮」派は中川-竹中-著者(実質3人)だそうだ。
まえがきには、ちょっとした経済学の知識があれば、今の日本のキーワードは簡単に解読できる、とある。その経済学のサワリと、インタビュー形式の文体は非常に読みやすく(ちょっと乱暴だが…それに誰がどういう立場でインタビューしているのかは書かれていない)、確かに「わかった」かはともかく、「わかった気になれる」。面白かった。
さて、今の日本のキーワードとは。引っかかった箇所をザックリ抜き書きしてみよう。
第一章 「埋蔵金」とはなにか
中央省庁には10兆単位の内部留保がある。借金国家どころか、日本には実はカネが隠されている。
第二章 国のお金はどう動くのか(財政編)
変動相場制のもとでは「公共投資」は効かない。ムダをやってきた。
一方、ガソリン税は環境の見地から上げなくてはいけない(福田さんが突然言い出したこのリクツ、もとをただせばこの意見かも?)。ただ「特定財源」という縛りがいけない。
第三章 国のお金はどう動くのか(金融編)
バブル後とデフレ下の日銀政策は大チョンボと言っていい。
第四章 公務員制度改革の戦い
「天下り」で、官僚の言い分は解ける。(騙されてはいけない)
省益、官僚ロビーイング、官僚内閣制。
「上げ潮」派は、小さな政府を提唱する。
第五章 国家を信じるな
the nearer, the betterで、行政は住民に近いことが重要(“国”では遠すぎる)。
三層構造の道州制が理想…例えば教育・福祉・ゴミは市町村、インフラ(生活基盤)は道州、国防・外交・社会保障の公平性確保は国。
これを実現するには、政官ともに「オールド」ではダメだ。
現状の党の枠組みを越えた党人派の仕事である。
キタ。
政治・行政の閉塞を解くカギは、やっぱし政界再編と官僚との対決にあるのではないか。
帯には「高校1年生~財務官僚・日銀マン向き」とあるが、官僚・日銀が読んでも馬耳東風だろう(極東ブログさんはこの帯文句を「皮肉」だという…ナルホド)。
現状に不満や不安のある人が、一読吟味したい本である。
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