2006/05/25 木

NんつーHんかくさいKにだべ

「支払い義務化を法律で書くのが第一段階だ。来年の3月までに法律を直さないといけない。それは次の臨時国会でも、来年の通常国会でも結構だ」
「支払い義務化で様子を見て、効果が上がらなければ強制徴収、それでも効果が上がらなければ罰則(の導入)も考えたらどうか」

asahi.com:NHK受信料義務化法案、自民・片山氏が早期提出迫る - ビジネス


自民党の通信・放送産業高度化小委員会だかの委員長である片山虎之助氏、民放CS番組の収録でこう語ったという。

たびかさなる不祥事とそれへの対応に見られる通り、NHKは本質的に経営努力を行っていない。自主独立といいながら、魂は國に握られている。チャンネル数は無駄に多い。「赤字だ」と言っても過去から現在に至る膨大なコンテンツ(これまで受信料を支払って来た國民の資産ではないのか)で儲けている関連企業や団体を傘下に置いている。脅迫まがいの受信料契約勧告/支払督促を行っているとも聞く(参照)。そして何より、真に公共放送と言えるだけの高質なコンテンツを提供していない。

まぁ、そんなこんなでオレはNHKの受信料は払っていないのだが(契約もしていないしな)、その受信料にまで國家統制の波が訪れようとしているわけだ。是か非か言ったら単純に「ふざけるな」で終わりなのだが、仮に意見を言うとすれば次のような感じだ。

  • 放送(コンテンツ)の内容をもっと吟味・研磨せよ。
  • 國民が納得する形まで経営・形態をスリム化せよ。
  • “資産”を還元せよ。
  • 契約・支払いが義務なら義務でも構わないが、視聴しない選択肢を用意せよ。

このインターネット時代に「NHKでなければならない」理由は無い。そこをよく考えて、“公共放送”にふさわしいサービスを提供すべきだろう。その上で初めて、國民に負担を要請して欲しいものである。政治も同様だが。

2006/05/08 月

北海道のニュウス

政府が今国会に提出する北海道道州制特区推進法案について、自民党は連休明けに、道州制調査会や総務会などを開き、法案了承の党内手続きを行う。これを受け、政府は早ければ十六日にも法案を閣議決定する見通しで、会期内に成立する運びだ。法案の正式名称については、「道州制」の言葉がなくなる可能性も出ており、政府・与党が調整している。

北海道新聞 政治

  • 国が北海道特例で代行していた開発道路や二級河川の整備
  • 民有林治山の一部
  • 砂防の一部
  • 調理師養成施設の指定・監督
  • 公費負担医療を行う医療機関の指定・監督
  • 鳥獣保護区での危険猟法の許可
  • 商工会議所関係の許認可
などの権限を國から道に委譲するという。中身の是非(もしくは多寡)については相変わらずよく分かっていない私ですがぁ、お題目が変わっちゃうというのはまた國のインチキの余地を残すのではないのか。
武ちゃんが内閣府に名を入れるように掛け合っているという。武ちゃんガンバレ。

*

アイヌ民族初の国会議員としてアイヌ文化の振興に多大な貢献をした元参院議員萱野茂(かやの・しげる)さんが六日午後一時三十八分、急性肺炎のため、入院先の道都病院(札幌市東区)で死去した。七十九歳。

北海道新聞 社会

これは大きなニュース。まだ79歳…やり残した仕事は少なくなかったろう。ざんねん。合掌。

*

苫小牧市の経済界を中心に、苫小牧、千歳、恵庭の三市を軸にした「道央新都市」を目指す大合併構想が浮上した。実現すれば人口は軽く三十万人を突破し、政令指定都市に準じた権限を持つ「中核市」の要件を満たすほか、一つの市が新千歳空港と苫小牧港という空と海の玄関を備えることになる。

北海道新聞 政治

なんだかエイプリルフールみたいな記事だなぁ?と一瞬身構えてしまったのだが(^^;)、これはよいことなのではないか。“道央偏重”は変わらなくても、“札幌偏重”の構図からは抜け出せるかも知れない。北海道がよくなる道は、札幌のミニ東京化ではないハズ。

この構想は経済界から起こっているそうだが、一方行政の方はヘタレである。

苫小牧市の桜井忠市長は「経済界の動きに敬意を表するが、行政としては慎重にならざるを得ない」という。理由としては、石狩、胆振の支庁の枠を超えた大がかりな合併構想であることや、工業都市の苫小牧と自衛隊のマチのイメージが強い千歳や恵庭が簡単に一緒になることは難しい、などの見方が強い。

北海道新聞 政治

今どき支庁でもないし、性格が違うから合併できないというのは硬直した考え方だと思う。

大合併、面白いじゃないすか。

2006/02/08 水

下流社会

下流社会 新たな階層集団の出現
「ジニ係数」という言葉が北海道新聞(卓上四季)に載っていて、おお~時代のキーワードじゃのう、と思った。
ジニ係数というのは、仮に一人が全世帯の所得を独占した状態なら「1」、所得が全世帯同じなら「0」となる数値である。日本は1980年に0.31だったのが、2001年には0.38に上昇したという。つまり、「所得の占有率が上がった」=「所得が偏った」=「格差が広がっている」ということがわかる指標なのである。
なんで「時代のキーワード」などと思ったかというと、ちょうど、その話から始まる「下流社会~新たな階層集団の出現」(三浦展著、光文社新書)という本を読んだところだったから。
マーケティング関係ではトレンデぃ~な一書なので、道新もソースは同じかも知れない。

「下流」というのは著者の造語だそうだが、「基本的には“中の下”であり、食うや食わずの“下層”というわけではない。しかし“中流”に比べれば何かが足りない。何かとは、“意欲”である。中流であることに対する意欲のない人、中流から降りる人/あるいは落ちる人、それが“下流”」なんだそうだ。
1億総中流時代と言われたのはバブル前の頃であったが、その中流が分解し、下流に向かう人が増えている。

折しも「社会の格差を首相が認めた」とか何とかが話題となっている。でも意欲や能力がない“下流”なヒトビトが増えて格差が広がっているというのは、別に首相の失政ばかりではなく、物量的に豊かな(だった)時代の帰結なのではないかという気がしている。
衣食足りて礼節を知るともいうが(日本人に礼節などもうない)、衣食足りて満足しちまったんだろう。

そういう緊張感のなさが、4点セットとかメディアを毎日にぎわせている社会的問題にも繋がっているのではないだろうか。

*
著者の略歴を見ると、アクロスの元編集長。少ない根拠、感覚的な分析、予定調和な結論…の本だなぁと思ったのも納得。「かまやつ女の時代」の著者でもある。

2006/01/30 月

ジジ(ィ)の話題

●酷い話。

トリノ冬季五輪のボブスレー日本代表に選ばれている男女2人乗りの2組計4人に、大会への出場が出来ないという通達が国際ボブスレー・トボガニング連盟から届いていたことが30日、分かった。2組とも国際連盟の定めた参加基準をパスしていたが、ボブスレー出場選手の総数が多くなり、出場枠を超えたため、締め出された形だ。日本ボブスレー・リュージュ連盟が抗議をしている。

asahi.com: ボブスレー日本代表「出場ダメ」 トリノ五輪で国際連盟 - トリノ五輪

なんてことでしょう。
資格があって、派遣も決まっているのに、来るなだって。ナマゴロシじゃないですか。
女子の桧野選手は、ソルトレークでも悔しい思いをしている(派遣自体を見送られた)。なんとかならんもんかと思う。
こういうニュースを聞くと、国際社会の中での日本の立場を改めて突きつけられるような気がします。

●プチ逮捕。

というのが最近「横行」しているらしい。
プチ鬱、プチ家出のようにのんきな話ではない。
反戦ビラをまく。
基地に反対して座り込む。
基地の動向を定点監視する。
こうした行為に対し、警察権力は恣意的に逮捕拘留・実名公表を行い始めているという。
厳密にみればグレー、あるいは微罪は犯しているのかも知れないが、ややバランスを欠いているようにも見える。
もの言えぬ社会を作る気か。

●靖国問題。

麻生太郎外相は28日午後、名古屋市で講演し、小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題に関連し「英霊からしてみれば、天皇陛下のために『万歳』と言ったのであって、総理大臣万歳といった人はゼロだ。天皇陛下の参拝が一番だ」と述べ、天皇の参拝実現が望ましいとの認識を示した。

北海道新聞 政治

どうしてこうなんだろうね。
靖国問題のポイントは「A級戦犯」じゃなくて、国家(一部のリーダー)が戦争を犯した上、死に行く一般人を「英霊」と持ち上げたことにある。
万歳と言ったのではなく、言わされたのだ。
首相は「内心の問題」と言っており、「陛下の参拝が一番」と言うのは少なくとも同じ文脈ではない、同じ内閣なのに。
中韓が何を言おうと知らないけど、国内にこういうことを平気で言う人がいることが問題だ。

2006/01/24 火

ジジの話題

●ホリエモン逮捕。

へぇ、早くも逮捕まで行ったかぁくらいの感想しかないんだけど、以前いた会社も傘下に入っている(今回逮捕された人も取締役になっている)ので、ナリユキはちょっと心配。風の噂では、現場の営業さんは苦労しているらしいし、可能性としては仕事が一本なくなるかも。

しかしライブドアって、ほんとIT企業じゃないよね。ソフトを使っているとよくわかります。サービスが半端なんだよね。

●車券、学生に開放へ。

経済産業省は、集客力不足で売り上げが落ちている競輪事業の改革案をまとめた。車券購入が禁じられている学生に門戸を開くほか、自治体に「上納」させた交付金の一部を競輪場設備の改修などにかけた費用に応じて還付する。…(中略)… 案によると、すでに学生の馬券購入を認めている競馬を念頭に、自転車競技法を改正して19歳以上なら学生でも車券を購入できるようにする。

asahi.com:「ケイリン」学生に開放案 経産省 - 暮らし (強調は引用者)

ニュースを読んでいて「えっっ?」とかなりびっくりした話題。(びっくりした割には、どうでもいいんだけど(笑))

そうなの? いつから? と「?」が一杯。

なお、かつては勝馬投票券も学生・生徒が購入や譲り受けができない規定があったが、競馬法が2005年に改正され、年齢制限のみになった。

投票券 (公営競技) - Wikipedia

なんだそうです。へぇー。

●ヌーブラ。

友人しれとり君のBLOG経由。
ヌーブラのサイトである。
こういうのを見ていると、女の子って楽しそうだなーと思うなぁー。

2006/01/21 土

ヤッパリ

政府は二十日、成田空港に同日輸入された米国産牛肉に、牛海綿状脳症(BSE)の病原体がたまりやすい特定危険部位の脊柱(せきちゅう)が混入しているのを確認したと発表した。

北海道新聞 農林水産

そーら見たことか、の一語に尽きますね。
ああ、なめられる國、日本よ。

2006/01/01 日

新年明けましてごっつぉお様でした。

皆様、新年明けましておめでとうございます。
本年も変わらずよろしくお願い申し上げます。

さて、きのうは予定通り奥方の実家へ。深夜までごっつぉおを堪能させていただきました。
明けて本日は、予定外ながら妹夫婦宅へ。昼から、またごっつぉおを楽しませていただきました。
さすがに呑み疲れ・食い疲れでたいへん満足でございます。

*
ところで。
先日、新聞のトップに「ウチ」で作った店頭表示物の写真が出ているではないか。
なんだ?どうした?と思って読んでみると、(一般論として)「元日まで店を開けなくてはならないとは…」という記事だった。
そりゃぁ、お前んとこ(新聞)はしょっちゅう休みがあるよなぁ、事件が休むのけ?と思いつつ、確かに一般小売店が元日まで営業する必要がどれほどあるのか?というのはかねてからの疑問。
商業主義は、日本の文化を確実に蝕んでいると思う。

*
もう一つ、昨夜は(珍しく)ずーっと年末恒例の歌番組を見ていたのだが、最後の歌い手の歌は酷かった。
いくら人気があるからと言って、トリを取ろうという者があんな芸でどうするのだろうか。歌番組自体も相変わらず酷いが。

日本はもう終わっている、と非常に実感した年の瀬だった。
酒の作用もあったとは思うが、とても悲しかった。

*
どっちかっつーとK-1見ればよかったなぁ。山本キッドはどうだった?

2005/12/27 火

人口減少社会

今年行われた国勢調査の速報値が出た。
5年前の調査時に比べ、総人口は2万人減。ついに来た。日本の人口はもう増えない。

「人口減少経済」の新しい公式―「縮む世界」の発想とシステム
人口のシュリンクダウンはどんな未来をもたらすのだろうか? 「人口減少経済」の新しい公式―「縮む世界」の発想とシステムという本がめっぽう面白いのだが、この本の観測はいささかバラ色に過ぎるような気もする。
小泉“独裁”政権の動向も含めて、この先には暗雲がたちこめているように思うのはマイナス思考なのだろうか…。

*
ところで北海道の減少率は1.0%、全国で28番目という。(人口は5627万人、全国7位)
一方沖縄は増率3.2%で、東京・神奈川に次いで堂々3位である。移住する人が増えているのだろうか。
老後は寒いところでは過ごしたくないよなぁ、北海道にも来ればいいんだけど…。

ちなみにオレの出身地・夕張市は、減少率12.09%。歌志内市に次いで全国2位である。また減少率10傑に、空知の産炭地5市が入った。(三笠、芦別、赤平)
それこそ、何もない山の中では致し方ないところか。

「さんたん」に「産炭」が辞書登録されていないご時世だしな…(「惨憺」だもんね…)。

2005/12/13 火

ウシは来たれど…

米国産牛肉の輸入再開が12日に決まったのを受けて、…(中略)…吉野家は早ければ来年1月末、約2年ぶりに牛丼の販売を再開する。

asahi.com:吉野家牛丼、1月末にも 輸入再開へ動き出す外食業界 - 暮らし

頑張れ吉野家というのも、吉牛食いとぇーー!というのも変わらないんだけど、残念ながらボイコット体制である。

危ないとか怖いとかいうよりも、結局アメリカ国のエゴに押し切られたインチキな経緯と政府の弱腰を喜ぶわけにはいかないからなぁ。

2005/10/17 月

包囲網

麻生太郎総務相が15日開かれた九州国立博物館(福岡県太宰府市)の開館記念式典の祝辞で「(日本は)1国家、1文明、1言語、1文化、1民族。ほかの国を探してもない」と発言していたことが16日分かった。

NIKKEI NET:政治 ニュース

日本は1民族の国ではない。
なんでこんなヤシが“次期リーダー候補の一人”なのか?

と今朝の新聞を読んで憤っていたら、「小泉首相、今日靖国参拝」の報。
一国の首相たるものが、なんで違憲判決を軽んずるのか?

国民が劇場政治に踊らされている間に、輪は確実にせばまっていく。
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