2007/08/21 火

文才

道内のとあるスーパー、C社では、最近インターネット(とくにブログ)に力を入れています。

そのブログは今日現在、なんと12個も展開されているモヨウ。

○○市!とかポイント○倍!とかと違って直接販促に結びつくアクションではありませんが、地道かつ継続的な顧客コミニュケーション(ライブ感の確保、ひいてはプレミアムユーザーの確保)とともに、細かい“編み目”を張ることで検索等でアクセスして来る人を確実に拾い上げようという戦略と思われます。
やっぱ開明的なトップがいると、こういう面白いことが実行されるんですよねぇ。

とはいえ、普段ブログはおろか、文章を書くということに慣れていないヒトビトがやることなので、内容はまだまだ試行錯誤というか、四苦八苦というか、しどろもどろな部分もあってほほえましいのです。(別に人のことは言えんが(^^;))

ところが、その中で(実は今日発見したんですが(^^;))、ちょっと異彩を放っている書き手がいました。
TONOさんというのがその人。
「お姫様だっこ」のエピソードと、プロフィールがつい気に入ってしまいました。こう、微妙な毒がある文章って面白いですね。

もう一人、これは水産の…松×バイヤーですね。
これは虚構か現実か…確かめるのは野暮という感じですが、巧い。巧いです。

よく見るとほかにもいい感じの人、いますね。

書き手のみなさん、頑張ってください。

2007/08/06 月

地方紙強いし

ついでにっつーか、仕事関係の話をもう一つ。

北海道では、北海道新聞が圧倒的に強い。

同紙の媒体資料によると、

部数
道新1,213,7000.70
読売236,3730.14
朝日156,6270.09
毎日73,1990.04
日経57,3040.03

こんな感じで、道内の新聞(朝刊)発行部数の7割を占めている。

ここで、ふと別の地方都市の数字と比べてみる。
たまたま意味無く目に付いたのは、福井県。(←朝日オリコミ名古屋の資料なところが何とも言えない)

部数
福井新聞209,9000.65
日刊県民福井新聞62,3800.19
読売15,6500.05
朝日14,8500.05
日経11,7000.04
毎日7,4000.02
産経1,2000.00

地元紙がさらに強い。二紙を合わせると84%という高率になる。
新聞は、やはり地域密着で意味がありそうである。

が、ここでもうひとつ気づくのは、北海道では読売の率が全国紙の中では突出して高いことだ。
これはきっとジャイアソツのせいなんだろうな…。
福井の状況は知らないけれども、中部に近いか近畿(阪神とか?)に近いかして、読売の部数が伸びていないのではないか。

読売には早々に部数を減らしてもらわねばなるまい。
と言いつつ、カミさんの実家に行くとナニ食わぬ顔をして読売を読むオレなのであるのだが…(^^;)。

2007/08/06 月

北海道企業のボーナス日・給料日

いつぞや友人一同にご協力をいただいた件。(その節はありがとうございました)
遅ればせながら、結果を…。

営業クンが簡易な形でクライアントに報告してしまったので、横着して本日までちゃんとまとめていなかったんです(^^;)。

*
食品流通業界では、給料日・ボーナス日・年金支給日などを“書き入れ時”として、特売セールを打ったりします。
が、一般に「25が給料日」「6/10がボーナス日」というのは正しいのか?とクライアントK氏よりご下問がありました。
本来ならちゃんと調査すべきところ、予算がゼロ(爆)ということで、ご友人知人関係草の根調査でお茶を濁すことにした…というのが経緯です。情報にはゼニがかかるんですよ~(笑)>Kさん。
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2007/07/10 火

ポスフール名寄店の件

札幌に本社をおく総合スーパー、ポスフールが近頃元気なんである。
藻岩店などを中心に店のデキもとみにイイと、ご近所でもウワサになっている。
冬シーズンには余市店にときどき寄る(お総菜が充実しているから(笑))。
8月には「イオン北海道株式会社」が誕生し、大資本との連携が本格化する。

で、このほど名寄に新店舗を開くことになった。
延べ床面積、約29,500m^2だそうだ。

当然ながら地元商工会議所などは猛反発し、大規模店舗の出店を規制する建築条令を、世論を二分しながらも(そりゃ、消費者の方は楽しみだもんな)制定する。だが施行まで時間があったために、ポスフール側は強行着工に踏み切ろうとしている。

まぁ地元商店街には気の毒だが(長い目で見れば一概に気の毒でもなさそうな気もするが)、なんだかんだで消費者はこういう新しい店に行くよ、うんうんと思っていたら、ちょっと雲行きがアヤシイ。

商工会議所との対立は尾を引いたまま。
市長は「今からでも条例を制定した市民の気持ちをくみ取り、軌道修正してほしい」と着工見送りを要請。
さらに道知事(はるみちゃん)までも「関係市町村の十分な理解を得てほしい」と市側の意向を支持。

これに対して、ポス側もおいそれとはいかず、「二年前から準備を進めてきた計画。出店断念はかえって地元の期待を裏切ることになる。今後は地元のご理解をいただくよう全力を尽くし、商業者との共生を大切にしていきたい」として引かない構え。

まぁ結局押し切って、開けば開いたでみんなこういう新しい店に行くよ、うんうんと。思っていたら。風雲はさらに急を告げる。

それが本日のニュース。

日本商工会議所は九日、道内スーパー大手・ポスフール(札幌)による名寄出店に地元が反対していることについて、経済産業省が同社に出店自粛を働きかけるよう、文書で要請したことを明らかにした。日商によると経産省側も前向きに検討する姿勢を示したといい、ポスフール進出問題は国や日商を巻き込んだ動きとなった。

経済 北海道新聞

日商や國が出て来ちゃったよ。
ちょっとバランス的にどうなの、と思いつつ。

さぁさぁ、ポスフールはどうするのだろう。
ちょっとナリチュー(成り行きが注目される)。

2007/05/29 火

囲い込まれてみちゃったり

昨日から北海道でもようやくサービスが始まったので、さっそく入会してみました。

7&iが発行する非接触型チャージ式プリペイドカード(電子マネーともいう)、「nanaco」であります。
使えるのは、まだ7-11だけみたいですね。
システムは、QUICPayなのね。

Web上で登録をして、発行される申込書をプリントアウトして7-11店頭に持って行き、入会金300円(おサイフケータイを使う人は無料)を支払うと、その場でカード発行。(店頭で申込書を書いてもOK)
同時に、3万円未満で好きなだけ現金をチャージ(レジで支払う)しますと、すぐに使い始めることができます。
初回チャージ特典として200P。その他、例えば「お弁当買ったら20P」とか購買金額やオケージョンごとに定められているポイントがつき、1P=1円として買い物に使用できます(要「変換手数料1%」)。

レジで「nanacoで」と言い、会計時に専用端末にカードをかざします。「ひょぃーん」てな電子音がして、精算終了。なんだか文明開化の音がしますねぇ(←大げさ)。

客にとっては…
  • 小銭をじゃらじゃらさせなくていい。
  • ポイントがつきお得。
  • ブログのネタにできる(笑)。

店にとっては…
  • 小銭をじゃらじゃらさせなくていい。
  • 店頭の現金保有が減る。
  • 顧客のブランド固定が図れる。(つまり、囲い込み)
  • プリペイドシステムなので、金利の先行確保ができる。
  • 客の退蔵(チャージしたまま使わない)が期待できる。
  • 顧客属性と購買動向に関する詳細なデータが取得できる。
  • 店舗/Web誘引のネタにできる。

そんな感じでしょうか。もちろん、店(企業)側のメリットの方が多いです(笑)。

なお、今秋以降IYやデニーズも対象店になるほか、来年以降ヤフーやANA(全日空)との提携も予定されているとのことです。

ま、7-11よく使うし、LawsonはTSUTAYAの「Tポイントカード」が使えなくなっちゃったし、いいんじゃないでしょうか!

*
ところで、写真の上部に写っているのは、アメ玉。
最初「Web登録の方は、登録料は要りません」と言われたんだけど、買い物をしてレジに戻ったら「やっぱり要るんでした、すみません」ということでお詫びにもらった(笑)。
なにしろ開始2日目ですから、不慣れも無理からぬところでしょう。

と思って今レシートを見たら、な、な、「初回200P」がついてないじゃないか! ち、ちきしょーっ(^^;)。

2007/04/07 土

クチコミの時代

クチコミの技術 広告に頼らない共感型マーケティング
流行をアレするマーケティング論にも、流行があります。
ちょっと前までパーミションの1to1のと言っていたわけですが、今やキーワードは「クチコミ」です。
口コミは、二次的波及の起点になるエンスーもしくはエバンジェリストの育成が重要、みたいな文脈でかねてから話題になったことはありますが、今や時代は四媒体からインターネットへと明確に変わり、一億総エバンジェリスト化←→ブログ全盛の世となりました。マーケティングのキモは、ブログ(ブロガー)に取り上げてもらって話題をネズミ算式に広げること!てな感じで、ネットクチコミ関係の書物がけっこうにょこにょこと上梓されているわけです。


これは、その中でも出たてのホヤホヤ。そして、ブロガー諸兄からもかなり紹介されている本です。(だいぶ、「ブロガーに」献本がされているモヨウ)

書店にはまだ全然出ていなかったので、アマゾンでポチして届くのも待ち遠しくページを開きます。
ところがのっけから…。まえがきの結びに、「埼玉スタジアムのバックスタンドにて、(著者)」とあります。(著者はレッズのサポーターらしい)

ぐえっ! クサっ!!

いやもちろんレッズのサポーターがいけないのではなく、まえがきにコレって、いったい何世紀前の気取りなんでしょうか!と。いきなり本を投げ捨てようかと真面目に思いました。

でもま、せっかく買ったんだからと気を取り直して読み始めました。
なになに、著者コグレ氏のブログは月間100万PV。その秘密は…ブログを始めて3年半で1万2千のエントリーを書いていること。

おおーーっと! これはいきなり目ウロコ…というかコロンブスの卵です。
なるほど、ブログは刻々と蓄積され、しかも多くは「検索で」訪れられるメディアである。この母数はいやが上にもでかいわけです。

私もブログを始めて3年余になりますが、エントリーの数は1,000弱です(笑)。月間PVは5千くらいですか?
PVは上がらなくていいんですが(負け惜しみではなくて、あまりいろんな人に読まれてもナンなので)、「それにしても伸びねぇなぁ、つまんないからしょうがないっか」と思っていたら、まず絶対量の差が歴然なわけですね。(もちろん数だけがモンダイじゃないです)

このほか、マーケティングの本ですから個人ではなく企業がブログ(の発信|利用)に取り組む時の留意点が述べられているわけですが、その基本は、誠実なコンテンツ、継続(蓄積)、濃いネタ振り、コメント/トラックバックにきちんと対応…等々である、という指摘がされています。

非常にもっともですねぇ。
コミュニケーションは、インターネット時代(さらにWeb2.0時代)になって、まさに「個対個のつきあい」に戻りつつあるのだ、と常々感じています。その規模はうすらでかく、混沌としていますが、ネットコミュニケーションとは、要は隣人づきあいそのものである。

爪はじきにされたいのならともかく、そうでない人がみんなの中で影響されたり影響を与えたりすることと、基本は何も変わらないのであります。

2007/03/07 水

ホントにもう人大杉

3年ぶりに「出張」。
久しぶりに降り立った東京は、なんというかカビくさかった。(古本屋のニオイみたいな)
あと、ソープかコロンのニオイ。
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2007/02/07 水

不読書しゅうかん

数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する
数式を使わないデータマイニング入門~隠れた法則を発見する」(岡嶋裕史)光文社

データマイニングというのは、ま、情報の採掘、みたいな意味かな。マーケティング用語で、混沌の中から法則を見つけだすための手法。の入門書です。

数式が掲載されている書物というのは何割方だか売上が落ちるんだそうで(笑)、その考え方というか原理原則を教えるという意味でも「数式を使わない」というのはわかるんですが、そのために喩え話とか脱線話が多くなってよく掴めない本になっちゃってます。私の読解力のせいもあるとは思いますが…。

ところでこの本のユニークなところは、その「混沌」の方にも思いを馳せていることですねぇ。
インターネット(Web2.0)時代、基本的にはどんな情報にもアクセスできるようになっていて、多すぎる情報は情報がないのと同義っていうくらい、これはもう「混沌」なわけです。
でもそこでデータマイニングの手法を知っていれば、「情報格差」どころではない、見つける者と見つけられる者の格差が生まれる、ということに著者は警鐘を発しています。

思えば個人情報…名簿や機密情報、Winnyなどを介してのあんなことやこんなこと、Nシステムや監視カメラの情報…。どこで何が取得されちゃってるかわからないけど、そこから「意味」を読みとろうとする悪意のヤカラがいたとしたら?

背筋が凍るような社会が、既に到来しているのです、ということに改めて気づかせてくれる辺りも含めて、変な本でした。

2007/02/01 木

節分と言えば、、、

何たって落花生! であります。
時々キャラメルなんかも混じってたな…。
というような幼時体験を、大豆が当たり前な本州のほうで話すと、笑われることもあったっけな。

つー昔語りはともかく、今は節分と言えば、、、「恵方巻(えほうまき)」であります。
この丸かぶり寿司、もともとは関西方面の風習だそうで、「節分には海苔巻きを、切らずに、恵方(縁起のよい方角=今年は北北西)を向いて、目をつぶり、黙って丸かじりすると縁起がよい」という。
で、この風習に目をつけたのが大阪の海苔問屋協同組合。要は海苔の販促イベントを行ったのが、現在の全国的広がりのキッカケらしい。

ミツカンによると、全国の恵方巻の認知率は88%(北海道は91~95%)に上るという。北海道新聞(1/27朝刊:イオン調査)では「2005年の30%台から06年60%台に急伸」とあるから「全然違うじゃねーか」というところだが、ま、「節分と言えば恵方巻」が北海道にも浸透しつつあるのは確かだろう。

実際、節分の日にスーパーを見に行くと、海苔巻きのコーナー(これがまたずいぶん拡大されている)には人だかりがして、異様な熱気に包まれていたりする。

「タラバガニの足のむき身を丸ごと二本」とか「巻き寿司界の金粉ショー」が展開されたり、「ロールケーキ」や「かまぼこ」まで登場と、商戦はいささか加熱気味なのである。

さてその「恵方巻」。
再び道新記事によると、きのとやが、自社で企画した「恵方ロール」という商品の販売を諦めた。別の会社が同名の商標登録をすでに取っていたためだが、そういや仕事先でも「恵方巻は一般的呼称なので使用OKだが、恵方○○のネーミングは要注意」という話が出ていた。

しかしそこで驚いたのは、「「恵方巻」自体も米国の業者が商標登録を出願」というくだり。
知的所有権に汚いアメリカ国、こんなところにまで触手を…。特許庁では「認めない方向」というが(ホッ)、油断も隙もない。
日本的な感性で今まで常識的に誰も主張しなかった「一般呼称」の権利が、いつの間にか外国人の手に落ちている、ということもこれからはあるかも知れない。ここは、官民ともにガードを固めておいた方がいいだろう。

*
ちなみに、節分はそもそも年に4回あった。季節を分ける、が原義で、立春、立夏、立秋、立冬のそれぞれ前日を指していたという。
昔は冬から春になる境目が重要視されたことと、旧暦正月と近かったことから、現在の大晦日のように考えられたため、この「春の節分」が特に大きな節目になったということである。

*
つームツカシー話はともかく、恵方巻のお求めは本日より3日間連続ポイント10倍の「コープさっぽろ」各店でぜひ(笑)。

2007/01/19 金

企画書は1行

企画書は1行

イヤそうなんですよ。
企画書は無駄を削ぎ落とし、鋭く研ぎ澄ますのが基本です、相手の心にグサリと突き刺さるように…。

でもさ、この本、元ネタ的(雑誌連載時)には「企画書の1ページ」といったらしい。前後に加筆して「1行」に「研ぎ澄ました」らしいけど、テーマがちょっとはばけている。
新書が売れているというけど(とくに「サオダケ屋」「バカのカベ」以来)、タイトルありきの本ってなんかなー。

企画書は1行 (野地秩嘉) 光文社


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