不読書しゅうかん
「数式を使わないデータマイニング入門~隠れた法則を発見する」(岡嶋裕史)光文社
データマイニングというのは、ま、情報の採掘、みたいな意味かな。マーケティング用語で、混沌の中から法則を見つけだすための手法。の入門書です。
数式が掲載されている書物というのは何割方だか売上が落ちるんだそうで(笑)、その考え方というか原理原則を教えるという意味でも「数式を使わない」というのはわかるんですが、そのために喩え話とか脱線話が多くなってよく掴めない本になっちゃってます。私の読解力のせいもあるとは思いますが…。
ところでこの本のユニークなところは、その「混沌」の方にも思いを馳せていることですねぇ。
インターネット(Web2.0)時代、基本的にはどんな情報にもアクセスできるようになっていて、多すぎる情報は情報がないのと同義っていうくらい、これはもう「混沌」なわけです。
でもそこでデータマイニングの手法を知っていれば、「情報格差」どころではない、見つける者と見つけられる者の格差が生まれる、ということに著者は警鐘を発しています。
思えば個人情報…名簿や機密情報、Winnyなどを介してのあんなことやこんなこと、Nシステムや監視カメラの情報…。どこで何が取得されちゃってるかわからないけど、そこから「意味」を読みとろうとする悪意のヤカラがいたとしたら?
背筋が凍るような社会が、既に到来しているのです、ということに改めて気づかせてくれる辺りも含めて、変な本でした。
データマイニングというのは、ま、情報の採掘、みたいな意味かな。マーケティング用語で、混沌の中から法則を見つけだすための手法。の入門書です。
数式が掲載されている書物というのは何割方だか売上が落ちるんだそうで(笑)、その考え方というか原理原則を教えるという意味でも「数式を使わない」というのはわかるんですが、そのために喩え話とか脱線話が多くなってよく掴めない本になっちゃってます。私の読解力のせいもあるとは思いますが…。
ところでこの本のユニークなところは、その「混沌」の方にも思いを馳せていることですねぇ。
インターネット(Web2.0)時代、基本的にはどんな情報にもアクセスできるようになっていて、多すぎる情報は情報がないのと同義っていうくらい、これはもう「混沌」なわけです。
でもそこでデータマイニングの手法を知っていれば、「情報格差」どころではない、見つける者と見つけられる者の格差が生まれる、ということに著者は警鐘を発しています。
思えば個人情報…名簿や機密情報、Winnyなどを介してのあんなことやこんなこと、Nシステムや監視カメラの情報…。どこで何が取得されちゃってるかわからないけど、そこから「意味」を読みとろうとする悪意のヤカラがいたとしたら?
背筋が凍るような社会が、既に到来しているのです、ということに改めて気づかせてくれる辺りも含めて、変な本でした。
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