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2006/04/18 火

本当に大切なものは目に見えない


↑当然、当時買った
本とは異なるです。
学生時代に購入して以来の懸案のひとつであった(またもや30年ぶり)、「The Little Prince(星の王子様のイギリス語訳本)」を遂に読了!

最初の2~3ページのところどころに、わからない単語の訳語や赤線が書かれている。辞書を引き引き読み始めたらしいのが涙を誘うのである(当然、以降のページには開いた形跡すらない(笑))。
ま、いま思えばさほど難しいイギリス語じゃないんだけどさ…だって、オレが読み通せる程度だもん。

さて。
王子が星に帰るにあたって飛行士にいう言葉が胸を打つ。「どれが僕の星かわからなければ、どの星も微笑んでいるように見えるでしょ」。(←意訳)
全編を覆うテーマは、大人って目の前のファクトにばかり拘泥している。でも“それ”だけが重要なんじゃないよ、ということと思われる。

ものごとはおしなべて、テレビを見ればパンツまでおろされ、インターネットを開けばケツの穴まで((c)FSNOW)むしられ、さらされている昨今である。われわれはそうした姿を、ごく簡単に入手することができる。
“目に見える”情報、物量、知識は膨大になった。一方、物事の本質や心をどれほど感じられるか。考えさせられることではある。
出版から60年を経て読み継がれる理由もわかる気がする。

「子どもだったころのレオン・ウォルトに」と献辞にあるが、かつて子どもだったわしらが、大人になって再び手にとってみるべき本の一つかも知れない。

参考:
星の王子様公式ホームページ

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Comments

ワシも子供の頃この本(と言っても英文ではない)を読んだ気がする。でもストーリーを思い出せない。
しかしさぁ、隣でチャンネル争いに勝って喜んでバイクのレース見てる相方だって「本当に大切なもの」のひとつなのかも。
あなたの本当に大切なものは、本当に見えているか?
見えないのではないか? 黒くて…(笑)。
まったくその通りでございます。

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