山でクマに会う方法
山でクマに会う方法 -これだけは知っておきたいクマの常識 (米田一彦) 山と渓谷社
北海道で山に登るんなら、クマに関する知識も仕入れておかなきゃね、るんるん♪ と言いつつ買って開いてみたら、いの一番に「ヒグマについてはほとんど扱っていない」と書いてあるではないか…ガッカリ。それもそのはず、ツキノワグマの研究者さんが書いた本なのである。
まあ気を取り直して読んでみる。普通なら「会わない方法」になるだろうが、研究者なら会わないわけには行かない。文字通り、いつ、どこで、いかようにしたらクマに会えるか?という本なのであった。ひるがえって、会いたくない人はその裏返しを実践すればいいことになる。
いわく、クマは臆病な生き物なので、こちらの存在を知らせればよい。ベルや鈴をつけて歩く。またいわく、クマのいる所には近づかない。新しい糞や足跡、目撃情報に接したら速やかに下山する。さらにいわく、早朝や暮れ時にクマは活動する。いつも以上に食料を求める秋深く、春の頃はまた危険、うんぬん。
さて一方クマに出会ってしまったらどうするか。まず怯まない。少し距離があるようなら、相手に声をかえて人間がいることを知らせる。じっと相手の目をみつめ、ゆっくりと後ずさりする。時々相手が逃げ出す隙を作ってやる。もし襲われたら、ヘタに抵抗するよりは首を手で押さえ、うつぶせになる。なお、クマは足が速いし(一説には100mを7秒で走る能力があるという)、木登りもできる。
このほか、木に登っては夢中になって木の実を食べあさるとか、越冬のためにとんでもなく狭い木のウロに入り込んだりするとか、記述されたクマの生態は微笑ましくさえある。正しいつきあい方を知って、共存共栄を図りたいものである。
北海道で山に登るんなら、クマに関する知識も仕入れておかなきゃね、るんるん♪ と言いつつ買って開いてみたら、いの一番に「ヒグマについてはほとんど扱っていない」と書いてあるではないか…ガッカリ。それもそのはず、ツキノワグマの研究者さんが書いた本なのである。
まあ気を取り直して読んでみる。普通なら「会わない方法」になるだろうが、研究者なら会わないわけには行かない。文字通り、いつ、どこで、いかようにしたらクマに会えるか?という本なのであった。ひるがえって、会いたくない人はその裏返しを実践すればいいことになる。
いわく、クマは臆病な生き物なので、こちらの存在を知らせればよい。ベルや鈴をつけて歩く。またいわく、クマのいる所には近づかない。新しい糞や足跡、目撃情報に接したら速やかに下山する。さらにいわく、早朝や暮れ時にクマは活動する。いつも以上に食料を求める秋深く、春の頃はまた危険、うんぬん。
さて一方クマに出会ってしまったらどうするか。まず怯まない。少し距離があるようなら、相手に声をかえて人間がいることを知らせる。じっと相手の目をみつめ、ゆっくりと後ずさりする。時々相手が逃げ出す隙を作ってやる。もし襲われたら、ヘタに抵抗するよりは首を手で押さえ、うつぶせになる。なお、クマは足が速いし(一説には100mを7秒で走る能力があるという)、木登りもできる。
このほか、木に登っては夢中になって木の実を食べあさるとか、越冬のためにとんでもなく狭い木のウロに入り込んだりするとか、記述されたクマの生態は微笑ましくさえある。正しいつきあい方を知って、共存共栄を図りたいものである。
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