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2004/04/27 火

ソーシャル・ネットワーキングに難クセをつけてみる

orkutについては以前にも書いた
(どう発音するのかずっと気になっていたんだけど、「オーカット」が原音に近いらしい)

その後、いずれもおがちゃん氏のお誘いでさらに2つのソーシャル・ネットワーキング・サイトに加入する。
「ゆびとま」がやってる「echoo!」っていうのと、おがちゃん氏自らの「nadare.net」である。

この辺で、ソーシャル・ネットワーキングについてちょっとまとめておきたい。

(飽くまでも個人批判ではないので念のため・・・)
まとめる前にまた余談だけど、「ソーシャル・・・」と言いかけると、どうも「・・・エンジニアリング」と続けてしまう。
これはパソコンセキュリティ業界の言葉で、日本語にすると「社会的手口」。
例えば、社内の関係者になりすまして電話をかけ、システムのパスワードを聞き出すとかいう手法をいう。まあ詐欺的行為である。

*
ところで、ソーシャル・エンジニアリング。
じゃない、ソーシャル・ネットワーキング。

これを一言で言えば、インターネット上にある「一見さんお断り」の会員制サロンみたいなもんだろう。
入室にはIDとパスワードが必要である。さらに「友達」の紹介や承認が必要である。
紹介や承認を介して友達が加入し、その友達がさらにその友達を連れて来る。これによってメンバーが増える。
メンバーは、相互にメール的なものを打ち合ったり、友達の友達を友達に昇格させたり、自分で興味ある分野のテーマ別会議室のようなものを作って盛り上がる。

今まで接点のなかった同好の士同士が出会える新しい接点という意味はあるだろう。
だいたい同じような興味分野やリテラシーを持った人間が集まるわけなので、話が合いやすく居心地がよいというのもあるかも知れない。
どこかで素性がわかっているので、「荒らし」や「誹謗中傷」「公序良俗違反」といった妙なふるまいをする人間もいない。
そこのメンバー以外からの着信をすべて拒否すれば、SPAMメールもあり得なくなる。

*
いいことづくめだが、それで済まないのが世の常である。

まず、ネットワーク化を続けていけば、ネズミ講じゃないけどどこかで飽和するのは理の当然である。
・増えてくれば意味なくなる
と喝破したさとしす氏のような指摘もある。

最初は管理されていても、メンバーは基本的にオールフリーで入って来る。
周辺部分では、「同じような興味」「リテラシー」は、当然拡散してくる。
そのうちには、ハズれた人間も会員になってくるだろうし、もともとはハズれてないんだけど、ハズれた役回りに陥ってしまう人間も現れるだろう。
(一定の割合で存在する「落ちこぼれ」をカットすると、必ず次のグループが「落ちこぼれ」る、という法則がある)
そしていずれは、一般社会の景色と変わらなくなる。
「閉じた居心地のいい空間」は、早晩破綻するだろう。

*
一方、閉じた居心地のいい空間であり続けるために厳密にメンバーを選んで行かなければならないとすると、見かけるのは常に見た顔ばかりで、発展性のないコミュニティになるしかない。
次第に硬直化し、飽きてくる|あるいは狭い空間で衝突するのは必至である。

*
もう一つは、言いがかりのような話ではあるが、ソーシャル・ネットワーキング・サイトでは、自動化ツールが使われている。
会員間の多くのトランザクションを手動で捌くことはあり得ないから当り前なのだが、意外にこれが面白くない。
ツールを使って楽しんでいるというよりは、「使わされている」というキモチに、どうしてもなる。
おがちゃん氏の言うような
・慣れるしかない
というのも実はヘンな話だろう。

もっともこれは近頃のインターネットサービス全般に言えることで、自動生成でやたらに重かったり、いずれどこかで見たようなデザインと無味乾燥な内容しかない、機能至上主義、ユーザーなんか二の次という本末転倒サイトもよく見かけるところである。

もっと言えば、
・等幅フォントで見てください/小さいフォントで見てください
・新しいバージョンのブラウザで見てください
というのも根っこは同じだろう。

Webは、もはやテクノロジーの実験場であるべきではないのだ。

*
と言いつつ。
orkutには私自身、友人を数名誘ったけど(※)、大して覗いてもいない。まー、それは単純にイギリス語社会であるせいもある。
一方、echooの方には、時々メールをくれちゃったりする人がいるので、つい行ってしまう。それがF太氏だったりすると、つい、ほいほいと返信を書きに行ったりして。

nadare.netはまだ入ったばかりだが、知ってる人がいっぱいいるので、それなりに楽しんじゃうんじゃなかろうか。

まー、遊びなんだから、結局なんでもいいといえばそうなんだけどさー・・・(^^;)。


※ちなみに彼(彼女)らは、その後、誰も誘っていない(^^;)。

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ソーシャルネットワーキングなんて言葉、初めて聞いたよ。トラックバックの実験、今度はHYに送ってみよう。レッツ トライ!!

Comments

慣れるしかないというのはnadare.netでのお話ね。XOOPSのnewbbをそのまま使っているけれども、改造するほどの力もないのでそのままにしてあるということですね。なので、「システム側に人間が合わせなければならない」という意味ではないです。もっといい仕組みがあればそれを使うのは道理でしょう。ちなみにXOOPSのnewbbは、自分でスレッド表示/フラット表示、新しいもの順/古いもの順は自分で選べるようになっています。

なので、機能至上主義でも、ユーザなんて二の次なんていうことはまったく思っていないよん(SNSについては次のコメントに書いておきます)。
私も、SNS (ソーシャルネットワーキングサービス)については、会員制サロンという認識です。で、実はこれだけでは人間のコミュニケーションのすべてを補うことなんてまず無理だよね。なので、誰でも参加できるコミュニティも必要だと思います。1つのシステムだけですべてをカバーしようというのは無理でしょう(もっと言えば、私はインターネットだけでコミュニケーションを成立させるのは否定的)。

いままでニフティを始めとして、いろいろなメーリングリストやBBSから2ちゃんねる、関心空間(http://www.kanshin.com)、Wikipedia(http://ja.wikipedia.org)、はてな(http://www.hatena.ne.jp)、tDiary(http://www.tdiary.net)などさまざまなコミュニティを見てきているけど、それのどれもが「コミュニケーションの一部」を補完しているだけなんではないかと。
集まりすぎると・・・は同感
友達の友達は友達なら良いけど。友達の友達はどうは合わない!っつうことも結構あるので・・・
念のため念を押しておくけど、
おがやnadare.netそのものに対する批判ではありません。
「流行のSNS」への違和感を書いたら・・・ちょっと筆が滑ってるかも(^^;)。


あっっっ! SUBARUだ・・・(懐)。
たしかに「流行のSNS」には違和感があるよね。その原因の1つには「出会い系」のような要素があるところなんではないかと....なんだか、ちょっと前に流行ったビットバレーの懇親パーティみたいな雰囲気なんだよね。
ぅぅ、伏せ字がわからん(苦笑)。たしかにOruktってビットバレーの人が多いのかもね。一時期は面白くてやっていたけど、もう最近は飽きてます。

ところでココログってなにか特殊なコミュニティなのかしらん?ココログだろうがMovableTypeだろうが、Bloxsomだろうが、tDiaryだろうがTrackBackの機能は備わっているし、リンクをしあうという行為においてはすべてのHyperTextは一緒だよね。
伊藤穣一さんのこと?
取材で2度ほどお目にかかったことがあります。当時は、まだ日本語が不自由だったみたい(^^;)。
Orkutでは大スタァだね。
失礼「Blosxom」の間違いっす
>おが
 うーん、閉じているわけではないんだけど、ビッグバン的に始まったこと(みんな初心者さ)とか、新着リストのページを見に行く習慣(謎)とか、ココログ内検索 ココログル(有志による)とか、はてなほどじゃないけどそれなりに、中で繋がろうとする傾向・仕組みはあります。
 まぁ、単に「ぴっくあっぷのめも」経由で見てたから「ココログ界」みたいな印象なのかもしれないけども。

そうそう、そのひと>HY。 別に恨みはないけど、この人がなんで大スタァなのか、自分にはどうしても分からない、昔から。

払 約
ビットバレーっぽいのはビットバレーな人たちがいるかららしいですけど? ココログ界で話題になってた時に、ナントカ穣とかいう人の名前を何度か見ましたよ。
 シブヤ系は未○い解○が多くて…。

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