Haretara Yamaasobi

近頃移転相成り、琴似駅からは結構離れた高架下に新しいお店ができた「縁や」。しかしその店構え、なんともハンパな作りなのである。
のっぺりしたプレファブのような壁、取ってつけたようなアンティーク家電、無趣味で統一性のないテーブルや椅子・・・。落ち着かないし、妙に観光客向け的な雰囲気でよろしくない。前の小ぢんまりした店の方がよかった。
でもお味は相変わらず絶品。豚骨の深みと海老の風味がマッチして、底まで飲み干す旨さなのね?。

ところでもひとつ、札幌ではなく倶知安なのだが、「はれる屋」という洋食屋に行く。
ほんとは「カリー小屋」というスープカリー屋さんに行きたかったんだけど、平日はお休みという、すでに半ばシーズンオフ状態。仕方がないので、某O氏が教えてくれたこの店に行ってみたというわけ。
O氏は「安くておいしいけど、まあ値段なりのお味」という評価だったので、正直期待値は低かったのだが、食べてみるとなかなかイケました。カリー小屋の味にもかなり通じるものがあって満足。

この時たまたま、どうも雑誌のライターさん的な人が打合せに訪れていて、彼女と若い店主氏の会話がもれ聞こえてくる。
「スープカレーが目立っているけど、ウチは飽くまでも洋食屋としてやっている・・・」
「地の野菜などにこだわって・・・」
「“ちょっとお昼”というくらいの量で、そのかわり安くしている・・・」
ま、確かに量は物足りなかった。
でも、メニューへのこうしたこだわりや、小さいながらも気配りの行き届いた店内、客を大事にする雰囲気があって、なかなか好感の持てるお店なのだった。