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2004/03/03 水

Uターン仕事探し日記

東京から電話してみると、意外に多くの(と言っても数軒だが)アポイントメントが取れた。
「プランナー」なんて思いもよらなかったが、そういう機能の人がいるなら興味がある・・・てな感じらしい。

2月中旬に約1週間札幌に滞在し、売り込みと情報収集のためその数軒の会社サンをまわってみた。
これは、ここ5年ぶんくらいの営業量に匹敵する(笑)。
こういう話はリアルタイムに書くと面白かったんだけど、何しろ先行きが見えなかったので、各方面には思っきしナイショにしていた(笑)。

千歳に降り立ち、まずまっすぐ向かったのは、札幌駅近くに事務所を構えたばかりというA社。
そもそもは経理システムなどを請け負うSE会社で、webサイト制作は本業ではないというので、正直言うと今回まわる会社さんのうち、最も縁が薄いと思っていた。
ところがどっこい。
バックエンド構築はもちろんお手のものだが、ユーザーインタフェース面で困っているのだという。まさに私の分野じゃないの。で、過去の実績を見てもらいながら話をしていると、ちょうど今取りかかっている案件があって、手伝ってもらえないか?なんて話になって来た。
え?ものは試しで来ているのに、仕事が出る!? すげーラッキー。みっきー。うっきー!
てなわけで、何だかいきなり仕事をもらってしまった。
しかも、北海道で仕事をするなら一度はやってみたいと思っていた、まさにそんな業種のクライアントだったのである(進行中のため、残念ながら内容は伏す)。
ほんと世の中、行動してみないとわかんないもんだなー。

さて、翌日伺ったD社は、うって変わって重苦しい雰囲気だった。
ディレクター(契約社員)募集という広告に乗っかって行ってみたのだが、総務課の方に案内されて応接室の前に着くと、「部屋に入ったらお名前を言って、正面のソファに座ってください」と妙なことを仰る。
入ってみると、うわー! これは凄い。まさに正調「面接」ではないか! 制服を着た、たぶんだいぶポジションが上の方々が5人ほど、そのソファを取り囲んで待ちかまえていた。
そして始まったのは、志望理由から待遇の希望、家族構成、健康状態に至る真っ正面からの質問の数々。この情景は、はるか20年前、入社試験を受けた時以来だなー。正直言って、あっけにとられました(^^;)。
後で聞くと結構悪くない評価をちょうだいしたらしいのだが、仕事の内容がどうもAEというか「一社専属」的な動きになるらしく、私にゃ向いていないと思われたので、一応お断りの電話を入れた。

もう一軒興味深かったのは、再び札幌駅近くのC社。
あらかじめ職務経歴書をお送りしたところ、社長自ら東京までお電話をくださり、「条件が合えばぜひ前向きに考えたい」と言ってくれていたところである。
札幌のビジネス状況がまったく見えない今、できれば「社員」の方がいいかなー。でも年齢的にあり得ないって感じぃ?と、年齢に似合わないツブヤキを漏らしていた私だが、それを雇ってくれようという会社さんがあろうとは。嬉しい、というより驚く。だから今回、最も楽しみにしていたのである。
会社は制作会社・・・いわゆる広告プロダクションである。
社長は熱弁をふるい、数年後に向けた会社の方針や施策、また札幌の業界動向などをかなり詳しく教えてくれ、非常に面白く、またためになった。
だがひとつ気になったのは、「これからはデザイン、コピーだけではなくプランニングを増強しなければ」という反面、いっちょ天下でもとったるかというビジョンまでは見せてもらえなかったこと。
結局、他の選択肢などもいろいろ考え合わせ、残念ながらお断りをしたのである。

このほか数社とお目にかかり、また今回は会えなかったが、札幌に越して来たら連絡くださいと言ってくださる会社もあったりして、かなり内容の濃い1週間を過ごすことができた。
もちろん「札幌はホントに不景気だよ?」「フリーなんて仕事ないよ?」との空気が大勢ではあったし、事実そうなのだろうが、「まったくゼロなのではないな」とも感じた。
少なくとも意気消沈ではなく、頑張ってみっかーと思わせてくれるような部分もあったのである。

さて、仕事は結局どうなったか。
ある代理店T社さんが机を社内に置いておけばある程度仕事があるヨと言ってくれたので、そこを足場にさせてもらいつつフリーの立場で仕事をすることになった。
時には東京の仕事も請けられるし、意外にいいポジションかも知れない。
(もちろん、ポジションはこれから自分で作って行かなければならない)

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Comments

HYさんの爪の垢を煎じて飲ませて頂きたいと思います。
自分からコトを起こすって、やってないなーと。

ん、昔っからそうだったような気がしてきた...(例外ごく僅か)

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