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2010/07/26 月

ナットーストの納得性

先日、ある打合せで納豆の話になった。
お決まりの納豆メニュー自慢の中で、納豆をトーストに載せて食べるという話が出た。

オレは「ぐえっ!?」と思ったんだけど、オレ以外の2人は奇をてらった風もなく、「あれ、やったことありません? 結構イケますよ」的なことを言う。

ぉぃぉぃ…。

でも、そう言うならば仕方ねぇ(笑)、過日試してみた次第。


納豆をトーストに…ま、納豆ストですね。

味付けは、マヨネーズなどをちょぃと和えてもよいということだったが(そりゃそうじゃろう)、普通にダシ味で、ともいうので、今回は納豆に同梱のダシとカラシを使用する。

以前吉田戦車のマンガに、「さて、これから取り返しのつかないことをしよう」と呟きながらドンガラを取り外したビデオデッキの中に納豆を回しかけ、「ああっ、取り返しのつかないことをしてしまった」と頭を抱える、というのがあった。

できあがった納豆ストを眺めながら、その風景がちょっと脳裏を掠める。

食べやすいかと思って2ツに折り、はぐ、とかぶりつく。

ふむ。

なんじゃ、こりゃ。

確かに、思ったほどイヤなものでもない。不味いという言葉は浮かんで来ない。さりとて、なにか旨いというわけでもない。

パンの酵母と納豆、それぞれの発酵臭がうち消し合っているとでも言うのか。納豆の柔らかさがあらゆる歯ごたえを緩和しているとでも言うのか。

この捕らえどころのなさはなんだろう…。

想像だにしなかった不思議体験なのであった。

不思議体験をご希望の方はぜひお試しくだされ。

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