日本人のアメリカ語
20年くらい前に、「岩波新書にラインアップされたら、その著者は一生食いっぱぐれずに済む」というウワサを聞いたことがある。爆発的ではないかも知れないが、確実に、しかも長い期間売れるということではないかと思う。
真偽はともかくその話を聞いてから、書店の岩波新書のコーナーを歩くたびに「いいなぁ」とつい思ってしまう(とんだヒガミ根性である(笑))。
真偽はともかくその話を聞いてから、書店の岩波新書のコーナーを歩くたびに「いいなぁ」とつい思ってしまう(とんだヒガミ根性である(笑))。
ま、今回は一応指名買いということで岩波新書コーナーに赴いた。この本。
以前読んだアメリカ語に関するエッセイの著者である。
オビを見ると70万部突破とある。第1刷が1988年。22年間で65刷を数えるロングセラー。実に、上のウワサを裏付けてくれる実績ではないか。
ま、いいんだよそれは(笑)。
要するに日本人が書くアメリカ語文はどうもおかしい(前回も書いたが著者は明治大学の先生で、学生などの和文英訳を添削していていつも直面することらしい)、それはなぜで、ではどうしたらいいのかということを、豊富な例文を交えて説く本なんである。
the と a 、単数と複数、on と in(前置詞の問題)、完了形と進行形…。
似通った(でも意味をたどれば明確に違う)副詞や、関係代名詞の選び方…。
など、ここで議論されているのは日本語や日本のアメリカ語教育の中で誤解されて来たか、もしくは明示されてこなかった問題である。
こうしたごく基本的なパーツが、アメリカ語では(もちろん無意識的ながら)極めて厳密に使われているが、日本人もこれらの背景をつかみ、適切に使うことでグっとこなれたアメリカ語文を書くことができるようになる、というわけだ。
例文とともにそんな説明を読んでいると、なるほど日本語的思考から離れた“アメリカ語脳”が鍛えられて行くような気がする。
ま、オレなんかが読んでもどうもならんけど、少しアメリカ語に堪能な人が、より洗練されたアメリカ語使いに脱皮しようという時に読んだらすごく勉強になる本なんじゃないだろうか。
「日本人の英語」 マーク・ピーターセン (岩波新書)
以前読んだアメリカ語に関するエッセイの著者である。
オビを見ると70万部突破とある。第1刷が1988年。22年間で65刷を数えるロングセラー。実に、上のウワサを裏付けてくれる実績ではないか。
ま、いいんだよそれは(笑)。
要するに日本人が書くアメリカ語文はどうもおかしい(前回も書いたが著者は明治大学の先生で、学生などの和文英訳を添削していていつも直面することらしい)、それはなぜで、ではどうしたらいいのかということを、豊富な例文を交えて説く本なんである。
the と a 、単数と複数、on と in(前置詞の問題)、完了形と進行形…。
似通った(でも意味をたどれば明確に違う)副詞や、関係代名詞の選び方…。
など、ここで議論されているのは日本語や日本のアメリカ語教育の中で誤解されて来たか、もしくは明示されてこなかった問題である。
こうしたごく基本的なパーツが、アメリカ語では(もちろん無意識的ながら)極めて厳密に使われているが、日本人もこれらの背景をつかみ、適切に使うことでグっとこなれたアメリカ語文を書くことができるようになる、というわけだ。
例文とともにそんな説明を読んでいると、なるほど日本語的思考から離れた“アメリカ語脳”が鍛えられて行くような気がする。
ま、オレなんかが読んでもどうもならんけど、少しアメリカ語に堪能な人が、より洗練されたアメリカ語使いに脱皮しようという時に読んだらすごく勉強になる本なんじゃないだろうか。
Comments
たぶん20年ぐらい前(笑)
Posted by みほ at 2010/06/09 14:37
(と、言っておこう(爆))
Posted by H氏 at 2010/06/09 16:49