<< ちょっとマタギに憧れる | main | ニ セ コ ア ト ラ ス >>

2010/02/06 土

アメリカはなぜ…

某マイミクさんからお薦めをいただいたので読んでみた。
(ただし、いただいたメッセージがあまりにも唐突だったので、ひょっとしたら“誤爆”かも知れない(笑))
アメリカはなぜイスラエルを偏愛するのか (新潮文庫)
アメリカはなぜイスラエルを偏愛するのか」 佐藤唯行 (新潮文庫)


アメリカ合州国はイスラエルに対して、他の国に対するのと比べて法外な経済援助や恵国待遇を行っている。それはなぜか? を問う本である。

結論だけ書いてしまうと、それは在アメリカユダヤ人の為せる技だという。

ユダヤ人社会の持つ財力や(富豪と呼ばれる資産家がゴマンといる)その組織力によって、アメリカ総人口の2%弱にすぎないユダヤ人が、上院議員の13%を占めるなどアメリカの国政に強い影響力を持つに至り、陰に日向に偏向的に操っていると。(もっとも、偏向的でない人間社会なんてあり得ないが)

かれらの基本的動機は、2000年以上に及ぶ宗教的対立と被差別の歴史だろう。聖地エルサレムを中心とするイスラエルへの思いとアラブ世界への嫌悪は我々の想像も及ばないほど根深いはずで、その行動原理をもってアメリカを突き動かし、親イスラエルへ向かわせているのではないかと思う。

昨今パレスチナの動静を見るにつけ、歴史的にユダヤ人が迫害されて来たのは実はかれら自身の強靱な性格や目的に対して最短距離を突き進む激しさにあるのではないか?とかねて勘ぐっていたのだが、ここに見るような強烈な意志が世界を席巻しつつある(例えばグーグルの創始者2名もユダヤ人である)中で、のほほんと私利私欲を満たす程度の理念行動しかない日本はいずれ食われる一方だろうという感を新たにしたのである。

Trackback URL


Comments

Comment form