十勝岳-富良野岳ツアー(2)

シュラフの中で時計を見ると、予定(予想)より20分ほど遅い4:50であった。
「さあっ」、とばかり気合いを入れてテントのジッパーを開けると、目前には驚きの夜明けの風景が待っていた。
空は快晴、雲海から太陽が昇る。昨日登った十勝岳がシルエットになって浮かび上がる。
黄土色から赤へ、やがて金色へと劇的に変化する色に見とれた。
ふと振り返ってテントを見ると、フライシートについた水滴が凍って白くなっていた。

ちょっと登って稜線に立つ。正面に何か見える…ブロッケンだ。ガスの中に、自分の影が後光を差したように浮かび上がる。「ガス、太陽、見る私、の3つが揃って初めて見える」とカミさんがなかなか絶妙なことを言う。
今日はよい景色が見られそうだ。

山頂の標識を見ると、「上ホロカメ(改行)ットク山」って書いてある。名前の切り方、違うと思うんだけど(笑)。(参照)

ただし、あそこへ行くまでにはまだ距離があるし、上富良野岳(1,893m)や、3つの山が連なる(ということは少なくとも3回、大きなアップダウンがある)三峰山(さんぽうざん:主峰が1,866m)を越えて行かねぱなのだ。


ここを下り、コルを過ぎ、十勝岳温泉からの登山道とぶつかるところまで来た。
ここで重荷をデポし、ほぼ空身で富良野岳を目指す。
これまで登山客とは数えるほどしか行き会わなかったが、十勝岳温泉から登ってくる人の数が目立って増えている。登山道にも立派な木階がしつらえられている。それだけ訪れる人も多いということだろう。


この山には一等三角点があり、その点名を「神女徳岳」という。徳舜瞥-ホロホロのケースと同様に、山名の混乱が残っているのね。
恒例の?標石にタッチ。


いつものアルファ米なのだが、今回様子が違うのは、それがちらし寿司であること。アルファ米でちらし寿司とはなぁ。どんな味がするんだろう。お湯を入れ、ちょっとどきどきしながら待つこと15分。
そういえば明日は敬老の日だし、母の誕生日も近い。ちらし寿司で前祝いだ。本人あずかり知らぬことだけど、おめでとう、いただきまーすってことで(どんなじゃ)、パクっといくと意外にイケた。山行に酸っぱいものは合うもんね。

すれ違った人から、天気予報によると今日1日大丈夫そうだと聞いていたが、山の天気はわからん。もっとも下界まで降りればフツーに曇りなのかもね、とか言いながら下る。ま、あとは基本下るだけなので気分もラクだ。


ところで駐車場を見ると、昨日の早朝とは打って変わったすごい大混雑。そりゃシルバーウィークで紅葉のシーズンだもんな、観光地としてピークタイムなんだろう。後で見ると、ずっと下まで路駐のクルマがつながっていた。
ヤマ屋とおぼしきお姐さんから、「縦走ですか? 熊とかどうでしたか?」と訊かれる(場違いくさい大荷物を背負ってるせいだ)。特に痕跡や気配はなかったですねぇと答えたが、もとよりたまたま2日間歩いただけなんでわかりませんて。

ほっとするのもつかの間、最後の大仕事が待っている。吹上温泉まで約5km間を、今まで使ってない筋肉をいきなり使って走らねぱならぬ。おぢさん頑張る。
途中までは下りだから快調に飛ばすが、残り1kmの上りがまさに苦行。それでも約15分で走った。今日一番の達成感(^^;)。
クルマも一応異常なく、凌雲閣に取って返してひとっ風呂浴びる。
ここの泉質は、成分表はナトリウムナントカ泉となっていたが、赤色した鉄泉なのである。白い手ぬぐい、一瞬で真っ茶色。
施設も古くてナンダカナァってなところだったが、体がぽかぽかとあったまっていい湯だった。とにかく一泊二日のアカを流せてサッパリ(幸)。

●一日目:赤
吹上温泉8:15--(4時間50分)--十勝岳13:05--(1時間25分)--上ホロ避難小屋14:30
●二日目:青、チャリ走行:緑
上ホロ避難小屋6:40--(25分)--上ホロカメットク山7:05--(1時間15分)--三峰山8:20--(2時間)--富良野岳10:30--(3時間30分)--十勝岳温泉13:50
歩行距離:約17.7km
[服装メモ]
●ベースレイヤー(ロンT)+インナー(高機能ポロ)+ソフトシェル
●CW-X+トレッキングパンツ
●レインウェア
●夜は3シーズンシュラフ+シュラフカバー(寒くはないが足がちょっとしゃっこかった)
*

スパイシーで旨かった。
(富良野スキー場、25年ぶりくらいかな)
20:00頃自宅に着き、安着のビール1本で爆沈。
ああ、実にいい二日間だった…zzz。
Comments
今年は夏山ゼロな我家。雪山で苦労しそうです。
縦走って、日を追うごとに足がラクになるから不思議です。
Posted by 秋 at 2009/09/22 20:02
しかしゼロとは残念だねー。
Posted by H氏 at 2009/09/22 20:19
足手まとい必須だけど雪山はご一緒したいでござる。
Posted by (8) at 2009/09/24 00:54
冬は待ってるよん。
Posted by H氏 at 2009/09/24 09:37