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2009/07/13 月

駄作

浦沢直樹の「PLUTO」が8巻で完結した。

端的に感想をいうと、始まった時に抱いたwkdkな期待は完全に裏切られた、ということに尽きる。

物語は決して深まることがなく、どこかで見たようなエピソードと小さくまとまった絵を連ねて原作を焼き直しただけ。テーマも単に憎しみの浄化というような陳腐な落としどころに終わった。(ラストシーンの「なんじゃそりゃぁ!(嗤)」感は満点)

ロボットという存在に対する哲学や人間の愚かさなどをシンプルな絵柄で大きく語った手塚治虫の天才にはとうてい及ばなかった、というところか。

名作をこんな風にいじくられてしまって残念である。

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