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2009/03/25 水

シンホニー

オレの青春のバイブル競馬のバイブル麻雀のバイブルアイヌ語地名のバイブルプロ野球のバイブルと並んで(並べていいのか?(^^;))、クラシック音楽のバイブルが、この本

交響曲名曲名盤100 (1979年) (On books)
交響曲名曲名盤100(On books)」 諸井誠 (音楽之友社)

なんであります。
昭和54年刊行、往年の名著といっていいか…。(検索してみるとAmazonでは6,300円の値も見えるんですけど…?(^^;) ただし別枠では236円から買えることになっている)

交響曲の父ハイドンから始まって、モーツァルト、ベートーヴェン、そしてショスタコ、メシアンに至る古今東西の(いや、「今」や「東」はあんまりないか…)交響曲作品を100曲集め、その曲自体の成り立ちを解説するとともに、ぜひ聴いておきたい名指揮者たちの名盤(レコード)を紹介しちゃおう、という本。

まあ、「名盤」については今読んでもあまり参考にはならないけど(とは言いつつ往時の巨匠の名は色あせてはいませんな)、「名曲」解説の方は今なお勉強になります。

中んづく、ハイドンが示した「4楽章」+「ソナタ」といった基本形式、ベートーヴェンが示した声楽の導入、あるいはベルリオーズが示した標題性…などの「交響曲の様式」が、時代が下るとともに拡散(あるいは崩壊)し、使いつくされ、すでに表現形式としての命脈は絶たれている、という指摘はドキドキするほど刺激的なんですな。

(と言いつつ、諸井氏自身も交響曲を書いていますが(笑)。)

もう何度も読んでるけど、何度読んでも飽きません。

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