ジャズ・ピアノ 6連弾
「6連弾」といっても正確には「12手」で、6台のピアノをズラリと並べて6人のピアニストが合奏しまくるという趣向です。
6人は山下洋輔、国府弘子、小原孝、塩谷哲、島健、佐山雅弘のいずれ劣らぬ名手たち。知っていたのは半分くらいだけど…(^^;)。
ステージのビジュアルだけで、まず壮観です。6台のコンサートグランド(手前の一台は低音の拡張部があるもの…ベーゼンドルファーかなぁ?)が並んでいるだけでわくわくしちゃいますね。
あんまり面白くて、つい一枚…。
(演奏中の写真は撮ってませんよ、もちろん!(笑))
もっとも、このたたずまいがよく見たいがためにこの角度・2階LA席の一番端っこを取ったんですが、正解でしたね。
こんなヘンテコリンなコンサート(失礼)なのに、客席はほぼいっぱいでした。
さて、6人が登場。
冒頭の「Sapporo Reborn Blues」(開催地によってタイトルは変わるモヨウ)は、テーマ総奏のあと、各人が短めの即興を弾き繋いでいきます。名刺がわりといった趣向。いきなり、それぞれの個性がきらめいちゃいます。
次は6人それぞれのソロ。「3分限定」「スタンダードナンバー」という縛りつきで、一人ずつ「その日の気分」を奏でます。
音が明確な人、残響が美しい人、指が変幻自在に回る人、逆にペダリングは下手だなァと思われる人、なにやらしても圧倒的に「山下洋輔節」な人、同じ楽器でこれだけ響きや色彩が違うのか、という意味でも興味しんしんなプログラムでした。
中でも塩谷哲という人の深遠精妙なピアニッシモが素晴らしかった…美しさにチビりました。
プロファイルを見るとオルケスタ・デ・ラ・ルスにいたらしいですね。つーことは、以前見たことがありますね。
トリの山下洋輔がそのまま残り、5拍子の曲が始まります。「TAKE 5」です。
これに一人ずつ舞台ソデから現れて奏者の脇に割って入り、連弾でチャチャを入れます。中央ピアノの奏者を次々に追いやりながら6人が再びステージ上に勢揃い。茶目っけたっぷりで、楽しいですねー。
次なるは前半のラスト、「ボレロ」。
構成もメロディも単純明解、問題は最後までどう飽きさせないか?という曲ですが、これはちょっと物足りない内容。もっと驚くような趣向が散りばまっていて欲しかったところですが…。
しかしなにしろ曲がいいですから、盛り上がりました。
ここでインターミッション。20分とチト長めなのですが、3人の調律師が念入りにチューニングを施しています。
こういう儀式もライヴのいいところ。雰囲気を楽しんでいたら20分もあっという間です。
さて、後半最初は「6連弾のトリックスター・小原孝」と、「6連弾の“ただキレイなだけの紅一点とナメてもらっちゃ困るんですのよ、ホーッホッホッ”・国府弘子」のデュオ。
ピアノが上手いだけじゃなくて役者やのう、な二人の軽妙な語りとプレイが楽しめます。
次いでは、残る4人による「Dr.KANZO(山下洋輔作曲)」。
前の軽妙・Jazzyな雰囲気とは打って変わった、三楽章形式と思われる重厚・マッシヴな大作。その音のカタマリに、押しつぶされるような気分です。
そして本日のメイン・ディッシュは「Rhapsody in Blue」。
これこそ6台ピアノの本領発揮というところで、ほんとに時にオーケストラと聴きまごうような絢爛たる音色、音量感、そして時々現れる各プレイヤーの即興の見事さ。
圧巻でした。もうびっくり。
(手前のピアノの弦が1本切れていました(笑))
デザートは「Take the A train」。
アンコールだけに、リラックスした雰囲気で、ちょっぴりハメを外したげな演奏で盛り上げてくれました。
しかし、大の大人が6人、ピアノを囲んでこんなに自由自在に遊びまくって…
いいなぁ…。
大きくなったらピアノ弾きになろう…!
そのように思った夜でした(^^;)。
6人は山下洋輔、国府弘子、小原孝、塩谷哲、島健、佐山雅弘のいずれ劣らぬ名手たち。知っていたのは半分くらいだけど…(^^;)。
ステージのビジュアルだけで、まず壮観です。6台のコンサートグランド(手前の一台は低音の拡張部があるもの…ベーゼンドルファーかなぁ?)が並んでいるだけでわくわくしちゃいますね。
あんまり面白くて、つい一枚…。
(演奏中の写真は撮ってませんよ、もちろん!(笑))
もっとも、このたたずまいがよく見たいがためにこの角度・2階LA席の一番端っこを取ったんですが、正解でしたね。
こんなヘンテコリンなコンサート(失礼)なのに、客席はほぼいっぱいでした。
さて、6人が登場。
冒頭の「Sapporo Reborn Blues」(開催地によってタイトルは変わるモヨウ)は、テーマ総奏のあと、各人が短めの即興を弾き繋いでいきます。名刺がわりといった趣向。いきなり、それぞれの個性がきらめいちゃいます。
次は6人それぞれのソロ。「3分限定」「スタンダードナンバー」という縛りつきで、一人ずつ「その日の気分」を奏でます。
音が明確な人、残響が美しい人、指が変幻自在に回る人、逆にペダリングは下手だなァと思われる人、なにやらしても圧倒的に「山下洋輔節」な人、同じ楽器でこれだけ響きや色彩が違うのか、という意味でも興味しんしんなプログラムでした。
中でも塩谷哲という人の深遠精妙なピアニッシモが素晴らしかった…美しさにチビりました。
プロファイルを見るとオルケスタ・デ・ラ・ルスにいたらしいですね。つーことは、以前見たことがありますね。
トリの山下洋輔がそのまま残り、5拍子の曲が始まります。「TAKE 5」です。
これに一人ずつ舞台ソデから現れて奏者の脇に割って入り、連弾でチャチャを入れます。中央ピアノの奏者を次々に追いやりながら6人が再びステージ上に勢揃い。茶目っけたっぷりで、楽しいですねー。
次なるは前半のラスト、「ボレロ」。
構成もメロディも単純明解、問題は最後までどう飽きさせないか?という曲ですが、これはちょっと物足りない内容。もっと驚くような趣向が散りばまっていて欲しかったところですが…。
しかしなにしろ曲がいいですから、盛り上がりました。
ここでインターミッション。20分とチト長めなのですが、3人の調律師が念入りにチューニングを施しています。
こういう儀式もライヴのいいところ。雰囲気を楽しんでいたら20分もあっという間です。
さて、後半最初は「6連弾のトリックスター・小原孝」と、「6連弾の“ただキレイなだけの紅一点とナメてもらっちゃ困るんですのよ、ホーッホッホッ”・国府弘子」のデュオ。
ピアノが上手いだけじゃなくて役者やのう、な二人の軽妙な語りとプレイが楽しめます。
次いでは、残る4人による「Dr.KANZO(山下洋輔作曲)」。
前の軽妙・Jazzyな雰囲気とは打って変わった、三楽章形式と思われる重厚・マッシヴな大作。その音のカタマリに、押しつぶされるような気分です。
そして本日のメイン・ディッシュは「Rhapsody in Blue」。
これこそ6台ピアノの本領発揮というところで、ほんとに時にオーケストラと聴きまごうような絢爛たる音色、音量感、そして時々現れる各プレイヤーの即興の見事さ。
圧巻でした。もうびっくり。
(手前のピアノの弦が1本切れていました(笑))
デザートは「Take the A train」。
アンコールだけに、リラックスした雰囲気で、ちょっぴりハメを外したげな演奏で盛り上げてくれました。
しかし、大の大人が6人、ピアノを囲んでこんなに自由自在に遊びまくって…
いいなぁ…。
大きくなったらピアノ弾きになろう…!
そのように思った夜でした(^^;)。
Comments
山下洋輔しか知らない~~と。。
それも、絵本(とてもリズミカルな)を書いている人としてね(笑)
Posted by た at 2008/10/25 16:17
つーか、絵本を書いてるなんてオレの方が知らなかった…。
Posted by H氏 at 2008/10/26 15:37
雰囲気が伝わります。
いつも思うけれど、語彙が豊富で厚みのある文章で。
行ってみたい見てみたい聴いてみたい!です。
Posted by (8) at 2008/10/26 22:16
来年2/1に町田で、3/7に横須賀で同じツアーがあるみたいなので、興味あったらぜひどうぞ(お薦め)。
Posted by H氏 at 2008/10/27 07:28