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2008/09/17 水

阿寒ツアー(後編)

登山口から直行。
なんもしなくていい。
風呂入り放題。

山登りして旅館泊っつーパターン、やめれまへんわァ。

というわけで、前日から一夜明け、次なる山にチャレンジです。
・9/14

鋭気を養って今日は雌阿寒岳(1,499m)である。

ネットをいろいろ見ていると雌阿寒岳が百名山の山と思っている人が多いようだが、深田久弥氏は雄阿寒岳には登ったが、雌阿寒岳には登っていない(その昭和34年当時、噴火で入山規制がされていた)。今日、本屋で立ち読みして(笑)確かめて来た。
もっとも深田氏は両方に登ろうとして来たようだし、百名山の表記も「阿寒岳」となっていて、両方を対象にしているモヨウである。


ま、閑話休題。

国道241号を少し戻り、オンネトー方面へ道道を入る。左側に雌阿寒温泉(野中温泉)の赤い屋根が見えたら、その手前の駐車スペースにクルマを停めさしてもらう。
それなりに広いのだが、後で帰って来た時には車道ぎりぎりくらいまで停まっているクルマがいた。登山客の姿も多くて、人気の山なのねぇ。

登山口にある入山届けボックス。熊の顔がかなり怖い…。

カミさんが記帳している横を、別の登山者がフツーにスルーして行った。
一応書きなさいや(^^;)。

登り始めは少し急登。昨日のダメージが相当あるかと思ったけど、意外に大丈夫。
この辺もアカマツの樹林帯であり、根がものすごく這い回っていたり苔むしたりしている。実にいい感じの森である。



雄阿寒岳は五合目付近まで厳すぃ山だったが、こちらはそんなこともなく、刻々と変わる風景を楽しみながら高度を稼いでいく。
三合目を過ぎるとハイマツ帯に入り、七合目辺りで森林限界を迎え、ガレ場に入る。
ちょっとガスが出てきた。

九合目を越えると「お鉢」に達する。
いやところがこのお鉢。
羊蹄樽前山のそれをのほほんとイメージしていたらなんたる規模。



登山道のロープの向こう2mくらいを縁として、高度差130mくらい落ち込んでいて、凄い音をたてて何らかの気体が吹き出している。

地形図を眺めていて「赤沼」とか「青沼」という語感から想像するのとはワケが違う、いったいどんな成分なのか沼が見える。つーか黄金山なみに足がすくむ。
さっきまでの深い森と同じ山とは思えまへんな。

(地形図の抜粋。赤線はGPSトラック)

ともあれピーク(図の1499)に着。ここまで2時間ちょいでこんなにダイナミックな風景が楽しめるんだから、人気もうなづけますな。

あいにくガスが一番濃い時間帯で、眺望はほとんどナシ。
腰を下ろして、旅館でチェックアウト時にもらった「シェフが焼いたメロンパン」をほおばる。お~、かなり旨いじゃないですか。もっともこういうところで喰ったら何でも旨いんだが…(^^;)。

来た道を戻ってもいいのだが、オンネトー野営場まで周回するコースを選ぶ。
「青沼」が見えてきた。確かに鮮やかな青なんだが、あまり健康そうではないねぇ…(^^;)。

次なる課題は、これ。雌阿寒岳に隣接してそびえる阿寒富士(1,476.3m)。1時間程度の寄り道で、しかも相当な急登なので最後まで迷ったが、せっかくだからと結局登ることにする。

結局は大正解。登るうちにガスが晴れ、雌阿寒岳の雄大な山容を眺めることができた。



なまらダイナミック…。
阿寒富士、スルーしないで登るべきだねぇ。

ちなみに雌阿寒岳には三角点はないが、阿寒富士のピークには一等三角点がある。
つーわけでタッチ。(恒例)

「富士」というだけあって山容も富士山に似ているのだが、軽石だらけの登山道もソックリ。
富士山に登った時と同じように自分の影を撮ってみる。

さて、雌阿寒岳の南西側に回って、下りである。
このルートは登った道よりもなだらかだが、人の姿がめっきりと少なくなる。静かで、野趣あふれる道。

約1時間30分でオンネトー野営場に出る。ここもなかなかいい雰囲気である。(機会があれば泊まりたい感じだねぇ)

そのサイトを突っ切って行くと眼鏡橋のような木橋があり、そこからオンネトー周回の散策路に入る。
オンネトーは見る角度によって色が違って見えるというが、空の色を反映してか真っ青。色づいたナナカマドの実とのコントラストがきれいだった。



周回路の途中から再び山道に入り、もと来た野中温泉に戻る。

ここまで約7時間10分。2日連続7時間越えは過去サイコーだなぁ。
やー、よく歩った。

そういえば、少し心配していた膝の具合はほとんど悪くなかった。
これはどうしたことか。
アレの効果なのか?? …いや、まさかね…(^^;)。

最後は野中温泉(日帰り入浴200円)で汗を流す。
硫黄系の湯で、源泉かけ流しどころかドードーとあふれ出す、まさに「湯水のような」湯量である。泉質も素晴らしい。この後、札幌まで帰るのでなければじっくり浸かりたい気分だった(でもじっくり浸かると湯当たり必至)。
洗い場にシャンプーや石鹸はないので注意。

なんだか妙にくつろげるラウンジで、湯上がりはコレ。
がーっ、キクー。
(いやー、山やめれねー)


このあとまた、約330kmを飛ばして帰って来た。
不思議と疲れは感じなかった。

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Comments

どーも、お久しぶりです。
いつも拝見してるだけですみません。

私もこの7月に雌阿寒岳に登り、そのゴーゴーと音を立てるダイナミックな火口に驚き、感動したばかりです。
こちらは、朝、札幌を発ったので時間的に阿寒富士は無理と断念したけど、失敗でしたかぁ~(+_+)
野中温泉にも驚いたわ。(仕方ないのであの硫黄系のお湯でシャンプーしちゃった・・)
それにしても、2日連チャンの7時間超えとは、すばらしい体力ですね!!

話はかわりますが明後日は、S小の同期会です。
皆、今年大台です。先生はじめ38年ぶりに会う人も何人かいます。でもHYさんの若々しさを超える人はいないだろうねぇ。。。
「3日目」は氏んでたけどね…(笑)。
izumiもテニス&登山日記書けばいいのにー。参考にさしていただきたい。
でも、私には「鋭い観察眼」も「文才」も「根気」も全て無いので、残念ながら無理ですねぇ・・(苦笑)
自信は良いけれど過信せずに・・・
大台でしょ。
クマも居るんでしょ!
んとに、どいつもこいつも大台大台って…。
トシがバレるべや!(爆)

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