<< 緊急読書「官僚国家の崩壊」 | main | 野村ノート >>

2008/06/15 日

か、kamuy mintar…!

先週に続き、増毛山地の旅。
「雨竜沼湿原」が見どころという山に登って来ました。

札幌からは片道2時間半…というところかな。ガソリン代に換算すると、往復で軽く5,000円を超えてしまいます。痛いですねぇ…(^^;)。
6月3日に“山開き”がされた南暑寒岳(1,296.4m)です。

ここは登山道アクセスのために2つの吊り橋を渡るのですが、その吊り橋の設置日がその日とのこと。直後の週末は混むかも、ということで1週空けての訪問です。(管理棟で聞いたら「まだそんなに人が来てない」そうですが)

国道275号をひた走り、雨竜町から道道432号線へ左折(この角にあるセイコマが最終コンビニとなります)。
尾白利加ダムを越えると、妙にキレイな2車線の舗装路と1車線のジャリ道が交互に現れる不思議な道が現れ、それを10数km走ると登山口の「ゲートパークキャンプ場」に着きます。

キャンプ場は駐車場も広々として、リッパな施設です。写真中央がトイレ、右側の奥が管理棟となります。
管理棟で入山届けを記入、それに「環境協力金(環境美化整備等協力金)」一人500円也を支払い、入山します。
(管理人さんの子供さんが、大きな声で「お、は、よー、ございます!」と挨拶してくれました。これには思わずニンマリ)

林道を約10分で第一吊り橋、その後約20分で「白竜の滝」です。落差3~40mはありますかねぇ、ドードーとなかなか見応えあり。

そこから5分ほどで第二吊橋。こっちは第一より小さくて、人が通るとかなり揺れます。

この後はゴロタ石がゴロゴロしている登山道を行きます。昨日の雨の後だし、湿原の山だからもっとぐしゃぐしゃしていると思ったら意外に歩きやすいですね。



上の画像(赤い線はGPSトラック)のとおり、「山門(やまと)」と呼びたくなるような沢筋を詰め、「余所の種子を持ち込まない」ための小川の靴洗い場を過ぎると、突然眼前にだだっぴろい平原が出現します。

うおお…これは…まさにkamuy mintar(神の遊び場)じゃないですか…!

雨竜沼湿原です。

こんなところ(標高は860m前後です)にこんな大平原が広がっているなんてねぇ。実に気宇壮大になりますですね。

もっとも固い木道を延々と歩くのは結構ホネが折れます。片道2.5kmくらいありますし…。
写真の正面右手(やや雲がかかっている)の山を目指して行くわけです。

開山したてとはいえ、ミズバショウは既に終わり近く。7月からこれでもかというくらい咲くらしいカンゾウ(エゾゼンテイカ)の花はまだ影もかたちもなく、花にはほとんど縁がありません。

(それでも、これまであまり見たことがなかったオオバナノエンレイソウやザゼンソウなどが見られました)

いや、花はともかくこの景色を見られただけでも大満足です。

湿原が終わったところに展望台があるのですが、雪のせいか歪んでいます。倒壊の危険があるということで立入禁止でした。

再び山道に入ります。
標高1,000mを越えると、まだところどころに雪渓が残ります(膝が不安です(^^;))。さらにハイマツ帯に入ると、ヤマザクラやオオカメノキの花が実にプリティーです。

突然視界が開け、標識が立っているところに出ますが、これは偽ピーク。そこから1~2分で南暑寒岳のピークとなります。約3時間50分、距離にして9.5kmくらい歩いて来ましたねぇ。

この日は残念ながらガスの中でしたが、眺望はけっこう良さそうです。

帰路は来た道を戻ります。(暑寒別岳と縦走をかけると面白いんでしょうけど、日帰りならここまでがいいところです)

来た道、といっても湿原の木道は一部一方通行になっているので、ちょっと微妙に違った風景が楽しめます。

写真の前方、例の山の門になっているところまで歩きます。こうして見るとやたらに遠いですねぇ。

古い木道跡がありました。いつごろ取り外されたものかはわかりませんが、湿原にダメージがあるのは明らかですね。

途中、白竜の滝を下から見られる場所まで寄り道したりしつつ、ピークからちょうど3時間で登山口着。
休憩も含め、全部で約7時間10分(距離約21.9km)の行程でした。
標高差があまりなく、距離でこの歩行時間を稼いだのですから、さすがに疲れました(^^;)。

*
さて、今回は忘れませんでした、膝のサポーター。初使用。
思ったよりサポート感があり、100%ではないですがなかなかよかったです。膝の痛い人はひと試しの価値あり?

*
帰宅してみると、岩手・宮城で大地震が起こったようでした。
地震の時は例えばビル街にいるよりは山の中の方が安全、というイメージがありましたが、今回の映像を見ると山中の方が怖いですねぇ。どっちにしても時の運ではありましょうが…。

Trackback URL


Comments

Comment form