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2008/04/28 月

なんともはるばるとした…

スウェーデンの北部山岳地方で、樹齢9,550年を数える木が発見されたという。

asahi.comによるとそれはトウヒだが、ウメオ大学サイトでは"spruce tree"(直訳すれば“こぎれいな木”)と書かれていて、エゾマツなんかも近親種らしい。放射性炭素(C14)による年代測定で樹齢9,550年ということがわかり、“世界最高齢”だという。これまで最高齢は北アメリカのマツの仲間で、4,000~5,000年というところらしい。

植物の年齢というのは、人間始め動物が○年生きた、というのとは微妙に概念が異なると聞いたことがあるが、なにしろ同種の遺伝子を持っているというから確かに9,550年なんだろう。

ちなみに10,000年前というと、こちらのサイトによると、いわゆる縄文時代の幕開けで、“日本列島が大陸から完全に離れた”頃。

なんつーか、こういう話を聞くと、浮き世のあんなことやこんなことがとんと馬鹿らしくなりますねぇ。

なお、写真中央の“幹”は、周辺の気温が上昇し始めた1940年代初め頃から立ち上がるようになったという。(これがどのくらいの高さなのか知りたくて、スペルもわからんウメオ大学とやらのサイトを探したわけなんだけど、書いてなかった(^^;))

寒冷な気候ゆえに長寿だった、ならば、10,000年続いた命を我々が看取ることになるのかも知れない。

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