ロード・ノベル
「路上」 J.ケルアック (河出文庫 505A)
こちらでのおすすめ(違?w)により、読んでみますた。
当の「The Road」から約50年を経た、第二次大戦直後くらいのお話です。
一応小説だが、ほぼ著者の体験に基づくと言われる。
なるほど確かに。放浪への飽くなき憧れ…というより強烈な衝動が読みとれますね。
どこかで読んだアメリカの開拓精神…「西へ西へ」という意識は、我々が想像する以上のものがありそうです。
(どんづまりの西海岸に着いた後は、ハワイへ、そして日本へと版図を増やしているわけですが)
さて。
少々頭のネジの外れた友人と出合ったことから、この「旅」は始まります。北アメリカ大陸を西へ、東へ、やがて南へと車で疾駆し、酒と女とジャズに胸打たれ、夜をはしゃぎ回る。まさにロード・ノベルです。
まるで浅い眠りの中で見る悪夢のようにはっきりしない前後の脈絡、熱に浮かされているような論理の危うさ、その意味で息をつかせぬスピード感あふれる展開。
これが当時の「ビート」というムーブメントの発露であるらしい。(「ビート」は知らなかったけど、ヒッピーと重なるようだ)
なにしろ、若いうちに読む本でしょうな。
展開の早さ(危うさ)には目がまわるほどだし、中学の頃や、学生時代や、社会人になって間もない…血気はあったが不安定な頃を思い出してかなわんかった。
1983年、文庫版の際に改訳を施したそうですが、それにしても文体古いっすね。まぁ終戦直後の話だからいいんだけど。
表紙イラストは懐かしき鈴木英人氏。
少々頭のネジの外れた友人と出合ったことから、この「旅」は始まります。北アメリカ大陸を西へ、東へ、やがて南へと車で疾駆し、酒と女とジャズに胸打たれ、夜をはしゃぎ回る。まさにロード・ノベルです。
まるで浅い眠りの中で見る悪夢のようにはっきりしない前後の脈絡、熱に浮かされているような論理の危うさ、その意味で息をつかせぬスピード感あふれる展開。
これが当時の「ビート」というムーブメントの発露であるらしい。(「ビート」は知らなかったけど、ヒッピーと重なるようだ)
なにしろ、若いうちに読む本でしょうな。
展開の早さ(危うさ)には目がまわるほどだし、中学の頃や、学生時代や、社会人になって間もない…血気はあったが不安定な頃を思い出してかなわんかった。
1983年、文庫版の際に改訳を施したそうですが、それにしても文体古いっすね。まぁ終戦直後の話だからいいんだけど。
表紙イラストは懐かしき鈴木英人氏。
Comments
「ビート」「ビートニク」っつーのが世代的にわからず、「ビートニク」というDVDまで観てしまいました。
ケルアックをはじめとして「路上」に出てくるモデル人物達がたくさん出ているのですが、それでもわからん。
断絶があります。Hyさんはどうなんか。
Posted by とり at 2008/04/14 20:14
「古いな」と思った文体ですが、断絶があるかと言えば、そうでもありません(笑)。
(古き良きマガジンハウス雑誌…平凡パンチ、ポパイ、ブルータス(旧)などを彷彿とさせる)
Posted by 81 at 2008/04/15 16:01