疑う技術を疑う技術
「疑う技術―ウソを見破る9つの視点」 藤沢晃治 (PHP新書)
地頭(ぢあたま)力という言葉がはやっているようですが、それと一脈通じます。ある事柄のウラにある真実を見抜くために、鵜呑みじゃなくて「ちょっと待てよ」と考える余裕と視点を持ちましょう、という本です。
かくいう余裕を持つためには、鵜呑みをして胃を痛めるような経験がいくつも必要なんでしょうけどね。
しかし感心…というより笑っちゃったのは、これまで宣伝や企画提案の仕事を通して使ったことのある“方便”が全部書いてあること。説得術というのは相手の疑いを解く術ですから、騙し術と紙一重なんですね、きっと。
だから「疑う技術」じゃなくて「騙す技術」として読むと、この本の“面白さ”がさらに増すかも知れません。
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