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2007/11/25 日

60年代のパウダーシーン

“一瞬の凄み”…というわけで、昨年雑誌で知ってぜひ見たくなった写真集。

あの後、さっそくオークションのアラートに登録したんだけど、いやぁ、待つこと1年…ついに出品され、落札することができました。

黒いシュプール」、三浦敬三さんの写真集です。

1965年12月に初版(ゲットしたのは1966年再版)。
映画「白銀は招くよ!」が1959年、「アルプスの若大将」が1966年公開ですから、ちょうどスキーブームが訪れていた頃ではあるかも知れません。

三浦雄一郎さん(当時33歳)がモデルとなり、急峻な深雪の中を“セーターで”滑りまくっています。
華麗なる“回転”さえ、まだエキスパートだけのものだった時代。
ブーツ(というより“スキー靴”)は革、ストックのリングも巨大です。両足がピタリと揃って腰を捻るフォームも時代ですねぇ。
そんな頃に、スキーを担いで、あるいはシールで登り(あるいは、なんていうの?階段登り?で延々と登ったような跡が写っていたり)、防寒具の性能もよくない中でシャッターチャンスを待ち、今よりもいろんな意味で困難なシーンを見事に写し取っています。

現在エクストリームパウダーフォトセッションが隆盛を迎えているわけでありますが、そのまさにさきがけとなる一冊なのではないでしょうか。

モノクロームの魅力的な写真とともに、魅力的なキャプション(説明文)が記されています。
例えば。

「…このようなスピード回転こそ雄大な雪の斜面にふさわしい…ウェーデルンの流行によってスキーの本質が遙かに遠のいて了った感じがする。スキーというのはもっと大まかなものの筈だ。」

もう、めちゃくちゃサスガです。

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Comments

「スキーよいうのはもっと大まかなもの...」わたしなんかが簡単にその通りだ、なんて言葉にはできない重みとでもいうのか、そういうものを感じます。
たぶん機会はある筈だと思うので、他の写真とキャプションも是非見たいです。
ウェーデルンをカービングと言い換えても同じではなかろうか?とハタと膝を打った私です。

水遊びしてる場合じゃないぞう、早く山に来なさい(笑)。
年内海遊び1本、街遊び系年越し外遊1本の予定。12月中になんとか雪遊びも入れたいもんです。1月3連休中日結婚式。2月3連休湯沢方面決定。ってことで、今年もドニーチョやるしかない。ロンドなき今、頼るはH家しかありません。どうぞよろしく。
コテージもあるし、もうひとつ秘密の宿もあるんですぞ。

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