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2007/08/16 木

ラスト藤沢周平

市塵〈上〉 (講談社文庫)
市塵」 藤沢周平 (講談社)


江戸中期(徳川綱吉とか吉宗の時代)に幕府の中枢で活躍した儒者、新井白石の一代記。
相当にドラマチックな人生だが、筆致がなんというか起伏なく、とうとうと流れる川を酒の出ない屋形船で下るがごとく、ところどころ見所はあるが大して驚きもない、という小説に仕上がっている。

短編は作為ばっかが目立ち、長編はかくもツマラン。
というわけで、オレ的には藤沢周平は今後パス。
(集中力がないせいかも知れない(^^;))

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Comments

鶴岡って云うだけで、風物その他何となく懐かしくて良く読みます。たのしいよ~
藤沢の初期短編は、どうにも暗くて狭い感じなのですが、
「清左衛門残日録」とか「よろずや平四郎」とか「用心棒日月抄シリーズ」などは面白いですよー。
何回も読み返してしまいます。
2~3冊読んだくらいでパスもないもんだと自分ながら思いますが、パスです(笑)。

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