<< IT強化月間(Macintosh編) | main | 忘れないように >>

2007/07/11 水

次世代DVDとかイラネ

+D LifeStyleの「次世代DVDが起爆しない5つの理由」が面白かった。

「次世代DVD」に関心が(まったく)ないのがハズれているわけじゃないんだなぁ…と思ったのは別として(^^;)、もうそこまで要らないということがだいぶ明らかになって来たようだ。

いわく、
  • DVDを越える容量を、(もちろん必要な人はいるだろうけど)フツーの人はなんに使うのか?
  • 何がそこに乗るというのか?
  • ブルーレイvsナントカとか言っているけど、なんですかそれは?
  • コピー制限をどうとか言われてまで、コピーしたいのか?
  • 地デジって、ほんとに要るのか?
と…。

確かに、レコードはCDに、映画はDVDにとスッポリはまった(キラーコンテンツの「エロ」を念頭におけば、画像はCDに、動画はDVDに、と言い換えてもいい)。それが普及の原因だ。だがレガシーコンテンツはこれで終わりで、これ以上なにを持つというのだろう。
仮に自分が使うことを(最大限幅を広げて)考えてみても、TVを高画質でオールタイムウォッチするとか、高容量なゲームソフトとか、バックアップ用途くらいしか思いつかない(が、別に要らない)。
とすると、「次世代DVD」は演奏者も客も来ない地方の豪華コンサートホールのようなものではないか?

一方、コピー制限の話で思い出すのは、「デジタル放送番組、9回までコピーOK…」というニュースだ。
9回ってナニ?

次代の担う人たちがコンテンツを創る仕事を選ぶような環境作りが大切であり,コンテンツを保護することは重要なこと」と、村井純センセまでそんなことを言っているのは、寂しい限りだ。

先日のプリンスは賢いなぁと思ったが、コピー制限を設けることが今どきコンテンツ(制作)の動機づけになるんだろうか?
「立派なもの、キレイなものを高い対価と引き換えに所有させる」ことより、「少しずつ繰り返しアクセスされること」そのものに価値を生ませる工夫の方が重要なのではないだろうか。あるいは、「コピーとか意味ない」モデルを考えることこそが「次代」なのではないだろうか。

パラダイムはもう変わっている。

Trackback URL


Comments

地デジや著作権保護に色々問題があるのは確かだけど
DVDは凄く中途半端な規格で(それが良かったんだけど)映画のビジネスの大きさをみれば家庭でTSクラスの動画を再生、録画、編集する需要はあると思うよ。
DRMもHDCPもなんとか出来そうだし
後は価格の問題だけだと思うけどなぁ

最近PS3とフルHDの液晶を買ったんだけど
まだ至らない所はいっぱいある、でも
NTSCでは味わえなかった物があるのも確かで
確実に強いエモーションを持ってると思う。

著作権関係は平沢進がかなり以前から
面白い事やってたね
平沢進もよく知らないんだけど、「地球ネコ」はちょっといいね!
http://www.youtube.com/watch?v=DQdjCqxGhEY
平沢進って最近はアニメーション監督の今敏の音楽でちょっと名が知られてる人なんだけど
面白い人なんだよ
いまだにAmiga使いだったり国産鋳造アルミギター使ってたりで逸話はいっぱい。

ネット配信もPrinceのNPG Music Clubより早く始めてたりで
活動もちょっとWikiで掘ったりすると色々出てくると思います。
muraseのおじさんはだめだよ.
家族3人がそれぞれ3種類の機器にコピーしたとして9回だそうだ.
あー,発想が終わっている.
あー,間違った,muraiのおじさん.同業者なのはずですが,ダメダメっす.ディジタル時代のメディアなんていつ飛ぶかわかんないんだし,バックアップを常時取っておかないと,だめです.cdとかdvdでもそう.
平沢さんは元P-MODELの人ですね。MP3データで音楽配信を始めたのはかなり昔だよね。しかし、muraiさん…
アルバムを無料配布したPrinceの戦略(1)
http://wiredvision.jp/news/200707/2007071722.html

イギリス国内でも「このアルバムをイギリスで発売するはずだった英Sony BMG Music Entertainment(UK)社は、この計画を受けて、同国内でのアルバム発売を中止した。」なんてこともあるみたい。
そりゃぁまぁ、ソニーBMGですから。。。

Comment form