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2007/05/05 土

(シリーズ)のだめ熱

シリーズなのか?(笑)

学生時代、クラブの定期演奏会(定演)のプログラムに、何度かカットを描かせてもらいました。その中のいくつかを紹介しましょう。

(以下長文)
楽器って美しいんですよ。

機能美という意味では兵器に通じるものがひょっとしたらあるかも知れませんが、兵器が本当に最高性能のために無駄や不合理を削ぎ落としているのに対して(知らないけど)、楽器には結構無駄が残っているように思います。

届かない指をムリに届かせたり。
(オーボエのキー機構はさながら化学プラントのバルブ群のよう)

鳴らない音程をムリに鳴るようにしたり。
(ファゴットの管構造は外見からは想像がつかないような複雑なねじくれ方をしている)

バイオリンだって、よく考えたらヘンな形だ。でもそれが、個性ある多彩な音色を創り出しているんですね。

その楽器を操る「手」もカッコいいんですよねぇ。上手な人は決まって手つきも麗しかったです。

オーボエはつきさん、ファゴットはわらび君でした。


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プロコフィエフの「キージェ中尉」という組曲は、本来声(バリトン)が入るのですが、声を入れない場合はコントラバスのソロで代用されます。
コントラバスのソロって珍しいし(マーラーなどにもありますが)、結構高音域を使いコントロールが難しいので、当時のトップ奏者だったこさか君はかなり緊張していました。
隣の長身細身は、「先輩がいなかったらオレがソロを弾けるのに…」と言っていたそうま君。

コントラバスは、「なで肩」な形がバイオリンやチェロなどと違うところですが、なにより調弦が4度おきであることが他の弦楽器と一線を画す特徴です。早い話がギターの下4本と同じなので、オレにもすぐできるだろうってんで(^^;)、卒業直前にはこの楽器で遊んでいました。

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打楽器のむらい君は当時理学部生。管や弦の音はしょせん単純な正弦波だが、ティンパニの振動はベッセル関数という高級な原理で鳴っているんだ!と主張していました。(ホントか?)

ああ、そういえば「なんで管弦楽団なんだ。管弦打楽団だろう!」とも…。

そもそも効率のよい空気の振動を作り出すためという共通目標がありながら、楽器の形って千差万別ですよね。いろんな出自来歴があるんだけど、オーケストラの定番楽器としてひとつ所に集まって来ているのがまた面白いと思います。


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往年の名指揮者・古戸勉九郎氏。
オレの学生時代にも、ウォークマンはあったらしい(^^;)。


トランペッター・森須安人氏。
を描いたような記憶だったけど、顔全然違いますね(笑)。


いやァ、また合奏やりてーなぁ。

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Comments

毎度、進パパです。
この絵はHYが描いているのですか?
じつは進ママが楽器(フルート)をやっているので、ちょこっとフルートの絵を描いてみてくれないかなあ?
と思ったしだいです。
オーボエをフルートに持ち替えて、できれば美人で・・(大笑)
よろぴく!!
高校卒業文集の先生方の にがおえ 好評でしたね♪。
イラストレーターの道もあった??
あれは「卒業文集」じゃなくて1年生終了時なんだよね。

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